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夏が来た

今週末は本番があるのですが、あいにく台風が2本上陸しそうで
非常に心配しています。本番当日は通過後のようですが
前日のゲネプロが実施できるか不安です。
ゲネプロだけでなく楽器の積み込み作業などもあるので
全く影響を受けないわけには行かなさそうです。

日本の夏は欧州で生まれたクラシック音楽の楽器にとって
想定を超えた高温多湿です。特に昨今の夏は35℃超えることもザラです。

弦楽器の接着は膠という接着剤が使用されています。
膠は温めて溶かし冷やして固める接着剤なので
夏に剥がれて取れてしまうことがあります。
コレはデメリットのようでもありますが
修理の際には物理的破壊をせず熱のコントロールだけで分解可能な
メリットでもあります。とはいえ意図しない剥がれは避けたいところです。
可能な限り高温環境下で持ち運ばない、空調をケチらない事が重要です。

弓に塗布する松脂も膠と同様、膠は温めて溶かし冷やして固める製法です。
夏は演奏中に弓毛に付いた松脂や楽器の表板に飛び散った松脂が溶けて
演奏後に楽器の表板や弓の棹に固着してしまうことが起こります。
これは防止するには小まめに拭き取り掃除をする必要があります。
クロスで拭くのが正攻法ですが、綺麗なクロスでないと
逆にクロスで伸ばし塗りしてしまうことにもなりかねないので
クロスのこまめな洗濯も重要です。
ちなみに私はクロスを掛ける前に化粧筆で
払い落としをするようにしています。
楽器ケースに化粧筆を1本入れておくのはオススメですよ。

松脂落とし用の化粧筆

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