NOMADISTA わたしたちの本物を、本物のままで世界へ届けるために
越境人材としての文化事業家培養(育成)プログラム「NOMADISTA」の概要をここに紹介し、参加者を募ります。
このプログラムは tact が主催する事業の一つとして、日本の文化事業を営む人々や文化事業家たちとともに、国土や概念を越えていく「越境人材 / 越境商人」を育む生態系づくりの一環となります。
1.NOMADISTAとは?
NOMADISTAのプログラム概要は、下記の投稿をお読みください。

2017年、秋田湯沢のヤマモ味噌醤油醸造元七代目高橋泰さんとの出会いがこのプロジェクト「NOMADISTA」の要となっています。
高橋泰さんは敷地内の日本庭園の再整備、茶室づくりをはじめ、アートギャラリーの設置、神社の氏子総代としての石垣再生、蔵を活用したオーベルジュの設計など続々と手がける、紛れもない次代を歩む文化事業家です。
彼との対話を通して、醤油や味噌、旨み、発酵などのお家芸が、続々と国外に出回っていっていることへの警鐘と危機感に共感を得ました。
そして、形だけを真似たまがいものもまた、利益だけ出しては店舗数を増やしている実感を、海外で目の当たりにしてきました。
本場日本へのインバウンドで人々が日本の食や文化の「本物」を理解し始めている中、まがいものは早々に終止符が打たれることにはなるでしょう。
そのとき、「本物」を打って出るのは誰か?
ここに、発酵および菌を資源として文化事業を創生する「NOMADISTA」をプログラム化します。
2.NOMADISTA による産業置換のビジョン

この逼迫した日本からの技・味・知恵の流出の状況に抗して、抜本的な産業置換を起こすビジョンをわたしたちは掲げます。
「本物」を打ち出すためには、マーケットに近い海外拠点を持って生産工場としてのマイクロブリュワリー兼レストランを作ることが必要です。小さい樽、麹、酵母を持ち出せば、すぐに仕込むことができます。
実験的なプロトタイピングをしつつ実食の販売を兼ねれば、じつに国内の3倍の値段で売れるので、実験をひたすら重ね続けられます。
素材の核となるのは、2020年に七代目髙橋泰さんが発明、特許を取得した、土着の蔵付き酵母からの試験研究による新しい酵母菌、および発酵物であるViamver®︎(ヴィアンヴァー)酵母。
この革新的な酵母を世界に羽ばたかせたいとわたしたちは考えています。
具体的には、2027年夏までに海外に発酵のインキュベーション施設をつくり(欧州、オセアニア、アジアを検討)、酵母菌を持ち出して活用した発酵物、ワイン、調味料、ジン、日本酒、どぶろく、味噌をローカルメイドで売買します。
一方、国内ではオーセンティックな現地ツアーが組まれており、マイクロブリュワリーから送客された人々が本場の「本物」を知ることができます。
海外でこそ真価が発揮される日本の土着の文化のオーセンティシティは、やがて凱旋する形で日本国内でも展開していくことができるでしょう。
3.参加に際してお持ちいただきたいイメージ

「NOMADISTA」は海外のインキュベーション施設立ち上げの準備段階に当たる2年間を、ともに過ごすことができます。
もちろん発酵を活かした基礎的な技術、食の開発を学ぶことができ、国内現場に関わるだけでなく、希望によっては海外プロジェクト(海外現地に赴いてのテストマーケティングやトライアル)への参加も可能となります。
渡航の前段階としての2025年があり、GOODAMN TASTE(くそ良き趣味)→エバンジェリスト(副業としての新しい仕事)→NOMADISTA/越境商人(独立して本業にできる文化事業の創業)と順を追って、学び方・働き方・生き方へも展開しうる想定です。
わたしたちはエリートスノッブや単なる消費主義ではなく、お金では買えない生活の質を万人に開放していきたいと考えています。
単なる流行の消費として「発酵」をコンテンツ的に捉えている人、実践より理論重視の人、短期間で即効性のある答えを出すことや、ビジネス、生活上の問題解決を目当てにホップしている人には勧めません。
求める参加者像は、遊び心と野心を持つ人、生活文化や地域文化を現場で掘り下げたい研究者やクリエイター、仕事に手触り感がなく飽き飽きし始めているクリエイティブクラス、経営層、ミニマリスト、料理人、フィールドワーカー、デジタルノマド……
文化を「本物」のままに適切に培養して海外に輸出する「文化商社」であるわたしたちは、次代の「文化事業家」および「越境商人」を見いだして育てます。
「越境商人」としての経営的手腕を学びながら、座学・実践・旅を回転させつづけるためのライフハックプログラム「NOMADISTA」
ご参加をお待ちしています。

guide | 開催概要
日程:
2025年7月より順次開催/初回は都内某所(松濤)
内容:
・月に1度のリアルでのホームパーティへの参加権(シェフ招聘・レシピ共有・食事代込、主に東京・参加者により関西圏も検討)
・オンラインホームクッキング講座への参加権(アーカイブ視聴あり)
・NOMADISTA コミュニティ参加
・定期的な発酵ツールキットの提供(月に1回程度)
・オプションで、月に1回程度のローカルツアーへの参加権(ツアー行程への同行・文化事業家やシェフとのネットワーキング・食事代一部込)
→ 秋田湯沢、山形、静岡、岐阜美濃太田、京都、大阪、函館、鹿児島など、またGOODAMN TASTEローカルツアーへの参加
・オプションで、年に2回程度の海外視察ツアーへの応募権
定員:
12名(最小催行6名〜)
参加に際して当落あり
参加費:
後日公開予定
参加費とは別途必要となる見込経費:
ホームパーティ開催現地(主に東京)への交通費
オプションツアーを希望する場合の、開催現地への交通費・渡航費、宿泊費
(原則、ツアーは現地集合・現地解散)
募集時期:
定員まで随時募集
お問い合わせ先
件名を「NOMADISTA」とし、本文自由記述にて受付いたします。
clubmate | コーディネーター
本村拓人(takuto motomura)
世界110ヵ国以上を訪れ、バングラデシュからアフリカ大陸を陸路で横断。都市と辺境、国家と個人、資本と文化の狭間を歩き続ける中で、あらゆる社会の「未定義領域」を探求することが人生の仕事になる。2009年、BOP市場での事業開発を契機に株式会社Granma設立。貧困、医療、流通、地域インフラを横断する現場から“暮らしと創造の編集”を実践。
2010年「世界を変えるデザイン展」主催。2013年、マレーシア科学技術省と共に「Asia Grassroot Innovation Forum」主催。以降も「Design for Freedom」「border sessions Japan」「fermentators week」等、カルチャーフェスを主催して、国内外の文化資本の発展に寄与している。2022年2月19日よりtact代表。
国家機関、大使館、メーカー、地方自治体、大学、研究機関と連携しながら、宗教、デザイン、外交、医療、発酵、地域開発、生活文化、工芸、農村インフラなど、あらゆる分野の未踏地を編集する「文化領域開拓者」として活動。
キーワードは、“新領域”“文化の流通”“創造の温度”。思想・都市・生態をつなぐ実践知を通して、未来の社会構造を描いている。
