結晶的創造世界生成論 |Crystal Cosmology-Polarstar Navigation vol.6
以前一度、東北のある都市に移り住んだとき、これまで暮らしていた場所と、そこに住む人々の気質の違いに、大いに気づかされることがありました。小学校の頃にも同じ県内で引っ越しをしたのですが、そのときは、外から見れば同じ方言の圏内であるにもかかわらず、隣町の同級生が話す言葉遣いの違いに驚いた記憶があります。
ただ、そのとき私が気づいたのは、言葉そのものというよりも、「マインドの違い」でした。
ガス供給開始に立ち会った業者の方、水栓の修理に来てくださった修理屋さん、賃貸の立て付け家具の不具合を見に来てくれたお兄さん、図書館の司書の方、スーパーのレジ打ちのお姉さん……。だいたいこちらから話しかけるのですが、そのとき返ってくる受け答えの温度差に面食らい、「これが地方による気質の違いなのだな」と、改めて感じたものでした。
しかし、その中にあって明らかな違いを感じた場面があります。シアトル発の、あのコーヒーショップ――そう、スターバックスの店員さんたちです。こちらが話しかけるより先に声をかけられたときや、どこかオープンに感じられる振る舞いに、「これが企業文化の影響なのだな」と、改めて思わされたのです。
前回までのアカデミー講座で学んできた内容を踏まえると、あなたはすでに、自分自身や社会の出来事、組織、そして国家に至るまでを、多角的かつ本質的に捉える視点を持ち始めています。表層的な現象だけでなく、その背後にある構造や意図、存在の成り立ちそのものを理解し、思考する力が備わってきているはずです。
ここでは、さらにもう一つの側面――歴史や文化、存在や活動が形づくる「意味の層」に焦点を当てていきます。定量化されにくく、数値には現れにくい。しかし確実に存在し、他者に影響を及ぼすもの。それは、物事が世界に残す「足跡」であり、個人で言えば生き方・行い・物語そのものです。伝記に描かれる人物像、本や作品の作者の経歴、企業で言えば業績では測れない「企業文化」や社会への「影響」といったものです。
植物を一つとってみても、彼らは彼らなりに生命を維持しているだけでなく、生物界においては二酸化炭素を吸収して酸素を供給し、水の保全や大気の循環に寄与し、草食動物や人間の食料となり、樹木であれば家屋や製品の材料や燃料ともなり、そして精神的には人を癒すことさえあります。
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