【VOL.41】奈良大和七福神⑥ 岡寺(結願)|急な坂の先にある厄除けの寺と、花で整える心
こんにちは。
いつもブログをお読みいただき、ありがとうございます。
奈良大和七福神八宝霊場めぐりの記事も、いよいよ今回が最後になりました。
桜井識子さんの著書『七福神めぐりのすごいひみつ』を読んで始めた七福神めぐりも、鎌倉・江の島、京都の都七福神を経て、今回の奈良へとつながってきました。
今回は、その2日目の一番最後に参拝した岡寺(寿老神)をご紹介します。
急な坂道を登った先で出会った、厄除けのお寺と、花いっぱいの景色のことを、ゆっくり書いていきたいと思います。
【目次】
奈良大和七福神の中での岡寺
岡寺の急坂と、明日香を見下ろす景色
日本最大級の「土の仏さま」と厄除け
花手水が教えてくれたこと
旅の最後に岡寺を選んでよかったこと
アクセスと参拝のポイント
まとめ|奈良大和七福神を巡り終えて
1. 奈良大和七福神の中での岡寺
あらためて、今回の八宝霊場の構成を整理すると、次の8ヶ所になります。
長谷寺(大黒天)
談山神社(福禄寿神)
安倍文殊院(弁財天)
おふさ観音(恵比寿天)
岡寺(寿老神)
當麻寺中之坊(布袋尊)
朝護孫子寺(毘沙門天)
大神神社(七福倍増)

今回の旅では、
2日目:長谷寺 → 大神神社 → 安倍文殊院 → おふさ観音 → 談山神社 → 岡寺(結願)
という順番で巡りました。
談山神社の石段を登り降りしたあとに向かったのが、明日香村の岡寺です。
奈良大和七福神の中では、岡寺は寿老神(長寿・健康・穏やかな時間)を担当しています。
七福神めぐりの最後に「寿」のエネルギーをいただく、まさに締めくくり担当のようなお寺だと感じました。

2. 岡寺の急坂と、明日香を見下ろす景色
談山神社から車で移動し、岡寺の駐車場に到着したのは、14時前でした。
ここからが、ちょっとした「試練」です
駐車場から仁王門までは、しっかりした上り坂
さらに石段を上がっていくと、ようやくお寺の境内
一日歩き回った足には、なかなかこたえる勾配でした。
途中で一度振り返ると、明日香村ののどかな田園風景がだんだん小さくなっていきます。
息が上がりながらも、「ここまで来たら、ちゃんとお参りして帰ろう」と自分に言い聞かせて、一段一段、足を運びました。

坂を登りきって境内に入ると、空気がふっと変わります。
眼下には、昼下がりの穏やかな光に包まれた明日香の景色。
「ああ、奈良の山のお寺に来たんだな」
と、身体の感覚ごと実感できる場所でした。


3. 日本最大級の「土の仏さま」と厄除け
岡寺は、日本最古の厄除け霊場としても知られています。
本堂で手を合わせるとき、心の中ではいつもどおり
住所
氏名
生年月日
そして今回は、
奈良大和七福神八宝霊場を巡っていること
ここがその結願のお寺であること
を、静かにお伝えしました。
ご本尊は、如意輪観音坐像。
「日本最大の塑像(そぞう)」とも言われる、土で作られた大きな観音さまです。
木や金属の仏像とはまた違う、少し柔らかいような、でもどっしりとした存在感。
長い年月と修復の跡が物語る、「しなやかな強さ」のようなものを感じました。
厄除けと聞くと、「悪いものを遠ざける」というイメージが強いですが、岡寺で手を合わせていると、
今の自分にとって、いらないものは何か
これから大事にしていきたいものは何か
を、静かに選び直すような時間になりました。



4. 花手水が教えてくれたこと
岡寺といえば、ダリアなどの花で彩られた花手水の印象が強い方も多いと思います。
境内のあちこちに浮かぶカラフルな花。
水面に並んだ花びらが風に揺れて、光にきらきらと反射する様子は、つい写真を撮りたくなる美しさです。
実際に歩いてみると、
古いお寺らしい静けさや重さ
SNSで話題になるような華やかさ
この2つが、うまく混ざり合っているように感じました。
最近、ニュースなどで、
お寺の維持や文化財の保存には、かなりの費用と手間がかかっている檀家さんの減少などで、運営が厳しくなっている寺院も多いといった話を目にすることが増えました。
それを思い出しながら岡寺の境内を歩いていると、この「花で人を惹きつける工夫」は、ただの"映え"ではない気がしてきます。
遠くからでも「行ってみたい」と思ってもらう入口づくり
来てくれた人が「また来たい」と感じる場のつくり方
その積み重ねが、結果として文化財やお寺そのものを守る力になっていく。
花手水は、その象徴のひとつなのかもしれません。
私たち参拝者にできることは、難しいことではなくて、
実際に足を運ぶこと
拝観料を納めること
気に入ったら、誰かに「良かったよ」と伝えること
その一つひとつが、少しずつ、お寺の未来を支える行動になっていくのだと感じました。
5. 旅の最後に岡寺を選んでよかったこと
岡寺は、奈良大和七福神の中では「寿老神」を担当しています。
長寿や健康、穏やかな時間の象徴のような存在です。
2日目の終わりにここを訪れてみて、旅全体を振り返りながら感じたのは、
信貴山や朝護孫子寺で「守り」の強さにふれる時間
長谷寺や大神神社で、人生の土台や方向性を見つめ直す時間
安倍文殊院やおふさ観音、談山神社で、考えごとや決意を整理する時間
そのうえで最後に、岡寺で「これからを穏やかに歩んでいくための一歩」をそっと後押ししてもらったような感覚でした。
坂道を下りながら、
「この先の道のりも決して平坦ではないけれど、きっと糧にしていける」
と、坂道を下る足取りと同様に、心も軽く、前を向いている自分に気づきました。
七福神めぐりの結願を、厄除けの『力強さ』と花の『癒やし』がある岡寺で迎えられたことは、私にとって最良の巡りあわせだったと感じています。
6. アクセスと参拝のポイント
これから岡寺を訪れてみたい方のために。
アクセス
住所:奈良県高市郡明日香村岡806
最寄駅:近鉄「橿原神宮前駅」または「飛鳥駅」からバスで約15~20分、「岡寺前」バス停下車、徒歩約10分
車:駐車場あり(有料)
駐車場から境内までの坂道は、体力を使います。
拝観時間・拝観料(目安)
拝観時間:8:00~17:00ごろ(季節により変動あり)
拝観料:大人400円、高校生300円、中学生200円前後
公式サイトで最新情報を確認してから向かうと安心です。
季節ごとの見どころ
春:シャクナゲ(4月頃)
夏:緑と花手水
秋:紅葉(ライトアップあり)
冬:冬牡丹
個人的には、花手水が美しい季節がおすすめですが、どの季節でもそれぞれの魅力があります。

7. まとめ|奈良大和七福神を巡り終えて
奈良大和七福神八宝霊場巡りは、駆け足で参拝しましたがとても濃い内容でした。
それぞれの場所で感じたことを、あらためて整理してみると、
朝護孫子寺:懸造りの本堂と毘沙門天の強さ
當麻寺中之坊:浄土庭園の静けさと心の整理
長谷寺:登廊399段と大観音さまの優しさ
大神神社:本殿なき神社と三輪山の神聖さ
安倍文殊院:文殊菩薩の知恵と頭の整理
おふさ観音:バラと風鈴の癒やし
談山神社:木造十三重塔と人生の決断
岡寺:厄除けと花手水、穏やかな締めくくり
どの場所も、それぞれの役割を持っていて、巡る順番にも意味があったように感じます。
最後に岡寺で「寿」のエネルギーをいただき、
「この旅で得たものを、これからの日々に活かしていこう」
という気持ちで、奈良をあとにしました。

次回からは、これまで巡ってきた関東のパワースポットについても、少しずつご紹介していく予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたの次の旅へと背中をやさしく押せますように。
どうか良い一日をお過ごしください。
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第1回:信貴山・朝護孫子寺(毘沙門天)
第2回:當麻寺中之坊・長谷寺・談山神社(布袋尊・大黒天・福禄寿神)
第3回:大神神社(七福倍増)
第4回:安倍文殊院・おふさ観音(弁財天・恵比寿天)
第5回:談山神社(福禄寿)
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