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第23回:「強み」を探す前に、自分の「反応の癖」を知る


キャリアを考える際、多くの人が「自分の強み(何ができるか)」から探し始めます。しかし、インサイド・アウトの視点で見れば、それよりも先に把握すべきは、自分の「反応の癖(どう感じるか)」です。第23回では、自己認識の出発点としての「反応の観察」について深掘りします。

あなたを突き動かす「違和感」の正体

私たちは日々、無意識のうちに周囲の出来事に対して反応しています。誰かの何気ない一言に激しく怒りを感じたり、特定の作業をしているときにだけ時間が経つのを忘れたり、あるいは他人の成功を見て言いようのない焦燥感に駆られたりします。

これらの反応は、あなたの価値観がどこにあるかを指し示す正確なコンパスです。「なぜ、自分は今こう感じたのか?」という問いを自分に投げかけ、その反応の裏にある「自分が大切にしているもの(または恐れているもの)」を特定すること。これが、本当の意味での自己認識です。強みとは、こうした自分の反応の癖を、社会的に価値のある形に変換した結果に過ぎないのです。

スキルよりも「OS」を理解する

スキルや資格が「アプリケーション」だとするなら、反応の癖はあなたの「OS」です。最新のアプリを詰め込んでも、OSがそれに適していなければ動作は重くなり、いずれフリーズしてしまいます。

例えば、「緻密に計画を立てて進めること」に快感を得るOSの持ち主が、常に変化し続けるカオスな現場で働けば、どれほどスキルがあっても精神的に摩耗します。逆に、即興性とスリルを好むOSの人が、ルーチンワークを強いられれば、その才能は枯渇してしまいます。

自分のOSが何を好み、何を拒絶するのか。それを知らずにキャリアを築くことは、適合しないエンジンで無理に走り続けるようなものです。

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