99 旅と蒼い空 鳥海山の絵と2026年の山

一年かけて絵が完成した。
前回と違って見えない物を見える形に翻訳して描くのではなく、見えるまでそのまま置いていた。
絵は生きている、どちらにしても私の内部から出て来たモノだから、必ず納得する形で、どのように描けば良いか ”答え” が浮んでくる。
とても好きな形と色で、それは現われたと思う。
絵は、自分の一番素敵な形で目の前に現れ、見ながら酒が飲めるし、いくらでも語れる空間を作ってくれた。
最初に書いたように、好きな絵を描いてくれる作家が居るなら絵は描かない。好きな絵が見たいだけなのだがね・・・
今年の山は4月の終わりに鈴鹿山脈の山々を藤原岳~入道ヶ岳まで歩いた。道迷いしながら結構きつい山旅だった。
7月に火打岳~雨飾山 縦走と続けて 白馬岳~親不知海岸まで歩いた。
69歳にしてはキツイ山旅だったが、ともかく歩けた。
体力の限界とか足腰の筋肉とかではなく、決めた場所までたどり着き寝る。 出来るだけ身体を休め、テント内でゴロゴロして回復をする。
半パンTシャツなので、転ぶ度に傷だらけで、休むと蠅が血が出た傷にたかりまくるが、それも自然だと思う。
道無き山は雑草だらけで服も靴も葉っぱの水分でグッショリ濡れる。 草で道が見えなくて足場を失い崖に転び全身泥だらけ傷だらけになるが、これもすぐに濡れてドロドロになる。
登っては手がかりが無い為に滑り下がり、登っては転び、いい加減にタクシー(ヘリコプター)を呼ぼうと二度思ったが、それをあきらめるのも山旅だった。
人が歩く道があると嬉しい。水場の無い山々を5リットルの水を担いで雑草を握りしめながら崖を上るのはきつかった・・・・



でも・・・
結局歩けた。
考えると当たり前だ・・・
歩こうと思って、歩いているのだから・・・
山は裏切らない、自分が山の手前で、意識がウロウロしているだけで、何も考えずに歩けば良い。
10月のアンナプルナサーキットを歩く。
10月8日のチケットとバンコクのホテルを予約した。
問題は山の許可証にヘリコプター等の保険が必要な事だった。
アメリカもヨーロッパの有名な海外の保険は、日本在住、69歳で全てダメだった。日本国内の保険会社は、悉くダメだった。
でも何とかなると思う。 実際は歩きやすい道だから保険をクリアして歩けるはずだと思う。でも69歳で良かった。70歳になると日本人は保険が無い。ガーミンのインリーチなら大丈夫だけど、ジョンミューアトレイルもTMBも保険無しで歩いた。
日本はこうした事でも、世界の田舎だと思う。
さて次回、アンナプルナサーキットが60代最後の旅である。
退職して10年、本当に素敵な人生に出会った。
