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#6 15歳年下のイケメン指導員と、睡眠3時間の「キャディ前夜」

前回の記事では、突然復活した「破産者マップ」の件でかなり取り乱してしまい、申し訳ありませんでした。皆さんからいくつかスキもいただくことができて、本当に救われる思いです。数日ほど間が空いてしまいましたが、ここからまた気持ちを切り替えて、泥臭いリスタートの続きを書いていきます。


実質、第4話の面接の続きのお話です。


キャディと配送、2つのバイトになんとか採用された私の最初のミッション。それは、**「配送の仕事が始まるまでの2週間以内に、未経験のキャディを最短で一人立ちさせること」**でした。


研修期間中は給料が半分。だから、1日でも早くプロとしてコースに立たなければ話になりません。


意地でも最短でデビューする。そう決意して、いよいよ研修初日を迎えることになったのですが、その前夜から、現場の洗礼は始まっていました。


### 1. 指導係は、15歳年下の「べらぼうなイケメン」


私の教育担当としてついてくれたのは、私より15歳も年下の、20代半ばの男性でした。


背が高く、スタイル抜群で、べらぼうにイケメン。

最初の挨拶の時は、物腰もすごく柔らかくて丁寧に接してくれたので、私は「あ、いい人でよかった。これなら安心して仕事を教われそうだ」と、心の底からホッとしていました。


……そう、この時はまだ、彼の「別の顔」を知らなかったのです。


初出勤の数日前、派遣会社の社長を通して

彼とLINEを交換し、そこから当日の詳細な連絡が入る手筈になっていました。


初出勤の前日、

ピコン、とLINEが鳴る。

画面を見ると、彼から送られてきたのは**「明日の集合時間:ここに朝6時です。」**という、現場の集合時間の一行とMAP情報のみでした。


……ん?

場所は? 持ち物は? 服装は?


待てど暮らせど、それ以上の詳細が送られてきません。どうやら彼は、こちらから質問しないと何も答えてくれないタイプのようでした。


### 2. 返信が来ない。寝られない。迫るタイムリミット


「これは自分から聞くしかない」


そう思い、私は慌ててスマホを叩きました。当日の服装はどうすればいいのか、お昼ご飯は持参なのか、他に用意しておくべきものはあるのか。初出勤で迷惑をかけたくない一心で、事細かに質問を投げました。


しかし、ここからが長かった。

とにかく、彼からの返信がくそ遅いのです。


集合時間は朝の6時。

40歳の体に鞭打って動くためには、少しでも早く寝て体力を温存しておきたい。しかし、気付けば時計の針は夜の23時を回っていました。


服装も持ち物も分からないままでは、準備もできないし、怖くて寝るに寝られません。枕元でスマホを握りしめ、既読がつくのをじっと待つ時間は、本当に生殺し状態でした。


ようやくスマホが震えたのは、日付が変わった24時過ぎ。

深夜のLINEに書かれていたのは、以下のような内容でした。


* 服装は自由(キャディ中のウェアは支給)

* 靴下は白か黒のハイソックスが無難

* タオルを4枚

* 筆記用具

* **B5サイズのバインダー**

* 飲み物、お弁当


「……こんな直前に送ってくんじゃねーよ!」


内心で激しいツッコミを入れつつ、リストを確認します。

タオルやお弁当は何とかなる。でも、この深夜に「B5サイズのバインダー」なんて家に転がっているわけがありません。コンビニに走ったって売っているかどうか怪しいレベルです。


焦って「バインダーが手元にないのですが……」と返信すると、「あ、明日は特になくても大丈夫です」とのこと。


だったら最初から書かないでくれよ、と脱力してしまいました。


### 3. 睡眠時間、わずか3時間での幕開け


バタバタと準備を終え、ようやく布団に入れたのは夜の25時(午前1時)を過ぎた頃でした。


明日は6時集合です。

ゴルフ場までは距離もあるので、4時半に起きて、遅くても5時すぎには家を出なければ間に合いません。


逆算すると、睡眠時間はたったの3時間。


ただでさえ未経験の肉体労働で不安なのに、強烈な寝不足というおまけまでついてしまいました。「明日、本当に起きられるだろうか」「動けるだろうか」という恐怖と戦いながら、私は浅い眠りに落ちていきました。


こうして、私の過酷なダブルワーク生活は、最悪のコンディションから幕を開けることになったのです。


(次回へ続く)


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