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トイレットペーパードライバー

爽やかな香りが充満している車内。
私が助手席に座ってシートベルトを着けると、車はゆっくり発進した。
「お疲れ様です。お嬢様、今日の魔法学会どうでした?」
運転手のトイレットペーパーが話しかけてきた。
顔だけトイレットペーパーで、身体は人間。
私が召喚した使い魔だ。
「全然駄目。私の発表に賛同してくれる人いなかったよ」
魔法界の発展に繋がる研究なのに、皆に渋い顔をされた。
「私、間違えてるのかなぁ」
「魔法は想いが強いほど効果が増すと、お嬢様は以前言っていましたよね?なら、お嬢様の強い想いを伝え続ければ、きっと皆さんの心が動くはずです」
「ペーパーは真っ直ぐなのね」
「私には芯がありますから、トイレットペーパーだけに……おっと、今のは水に流して下さい」
ふふっ。
いつもは面白くないペーパージョークだけど、今日はなんだか和む。
「そうね、頑張ってみる」
窓越しから空を見ると、水を流したかのような青が広がっていた。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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