七夕の歩幅
無数の星々が集まって輝いている天の川。
俺は一年ぶりに会った織姫と並びながら、天の川の横を歩いていた。
織姫が身に纏っているピンク色の漢服と、ひらひらした羽衣が相変わらず似合っていて美しい。
「彦星〜!ちょっと待ってよ〜!」
「え?」
横を見ると織姫の姿はなく、後ろの方にいた。
どうやら、俺が少し速く歩いていたようだ。
「彦星は以前と違って歩幅が広くなったね」
「そうか?俺、普段通りに歩いてるんだけどなぁ」
「去年転職したって言ってたけど、その仕事の影響じゃない?」
「ああ……」
俺は去年から営業の仕事に転職した。
多く営業を回れるよう日々心掛けていたが、まさか歩幅に影響していたとは。
「ごめんよ織姫、ゆっくり歩く……ん?」
織姫が、手を繋いできた。
「こうすれば、同じ歩幅で歩けるねっ」
「あ、ああ……そうだな」
織姫の柔らかい手に、思わず体温が上がる。
俺達は同じ歩幅で歩きながら、特別な一日を楽しんだ。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。
