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来襲の運勢

城中に響き渡る陣鐘の音。
一人の兵が、着ている鎧をシャカシャカ揺らしながら、殿様がいる大広間に走ってきた。
「殿!敵の来襲です!……殿?」
兵の視線の先には、ピンクの鎧を着た殿様が座っていた。
「殿、その派手な鎧はいったい?」
「これはな、幸運の鎧だ」
「幸運の鎧ですか……いや、そんなことより殿!敵の来襲が!」
外から、敵の来襲に応戦している兵達の声が入ってくる。
「いつか敵の来襲が来ると考え、隣町の占い師に来襲の運勢を占ってもらったが、大凶だった。ピンクの物を身につければ運勢が上がると聞いて、この鎧を作ったのだ」
殿様は立ち上がり、さやを前に構えて、鞘から刀を抜く。
「幸運で返り討ちにしてくれる!ゆくぞ!」
殿様は兵を置き去りにし、走って城の外に出たが、ピンクの鎧で目立ってしまい、敵軍に集中攻撃されて命を落とす。
その隙に兵達は敵軍を挟み撃ちにし、勝利を納めた。
幸運の鎧は不運の鎧として、処分されたという。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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