ドジ修行
駅前のビル内にあるドジ道場。
同じクラスの山下君の好きなタイプが、ドジっ娘だということを噂で聞いた私は、ドジっ娘になるためにここへ来た。
道場内に、看板が掛けられている。
"ばんそうこうを貼ってる数が多いほど、ドジっ娘である証!"
なるほど、胸に深く刻んでおこう。
「では、ドジっ娘修行を始めるよ!まずは基本の塩と砂糖を間違えるところから!」
師範である可愛らしい女性から、ドジっ娘の教えを学ぶ。
何もない場所で突然転ぶ、機械に弱い、方向音痴……など、実際に実践しながらドジっ娘度を上げていった。
次の日、廊下で歩いている山下君の目の前で、わざと転ぶ。
膝には、ドジっ娘の証であるばんそうこうを数枚貼ってある。
「いた~い!また転んじゃったっ」
てへぺろしながら、山下君を見る。
「作り物のドジっ娘は嫌いだ。俺は天然のドジっ娘しか好まないから」
そう言って、山下君は去っていく。
私はショックで、その場から立てなかった。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。
