予約殺到の工場見学から学ぶ、 職場の人間関係が劇的に変わる秘密
最近、我が家では工場見学がちょっとしたブームになっています。見学者限定のプレミアムな体験ができる場所も増えていて、人気の工場見学は予約開始と同時に数分で埋まってしまうほどの人気です。まるで昔のコンサートチケット争奪戦を見ているかのようで懐かしくも感じます。
企業側がこれほどまでに力を入れているのは、単なるPRを超えて、最高の顧客体験を提供しようとしているからだと感じます。今日訪れたキリンビバレッジ湘南工場では、まさにその「本気」を肌で感じることができました。
キリンの「午後の紅茶」ができるまでの工程はもちろんなんですけど、それ以上に心を動かされたのは、紅茶の裏側にあるストーリーでした。スリランカの茶葉農家さんの暮らしを守るために、「レインフォレストアライアンス認証」を取得しているという話を聞いて、飲み物の価値がガラッと違って見えてきたんです。
環境に配慮し、生産者の就労・生活環境の向上まで見据えた仕組みづくり。私たちが「午後の紅茶」を飲むことが、間接的にスリランカの生産者の生活向上に繋がっている。「ただの紅茶」じゃなかったんですよね。あの1本のペットボトルが、地球環境や誰かの暮らしがつながっているわけです。それを知った瞬間、「午後の紅茶」が私にとって、なんだかちょっと特別な存在になりました。
チームの中にも、「見えていない部分」がある
工場見学を終えて帰る道すがら、ふとこう思ったんです。
「この感覚って、職場の人間関係にもすごく似ているな」
普段の仕事の中で、私たちは、つい目の前の成果や行動だけを見てしまいがちです。たとえば、部下がうまく仕事を進められなかったとき、「なんでできないんだ」と思ってしまうこともあるかもしれません。逆に、上司の言動がきつく感じて、「どうしてあんな言い方をするんだろう」と不満を抱くことがあるかもしれません。
でも、そこには「見えていない理由」があることが多いです。
プレッシャーを抱えていた
別の案件で手いっぱいだった
実は体調を崩していた
相手が何も言わなければ、私たちはそれに気づけません。そして気づけないまま判断してしまうから、誤解やすれ違いが産まれるのです。もし、ほんの少しで良いので立ち止まって、「背景に何があるんだろう」と、考える時間を作ってみてください。そのほんの少しの時間をとることで、相手との関係性がガラッと変わることがあるんです。
「見えない背景」に、どう向き合いますか?
だからこそ、「対話」がすごく大切だと改めて感じました。雑談でもいい、1on1でもいい。相手の言葉の奥にある想いや事情に耳を傾ける時間が大切なんです。上司と部下、先輩と後輩。それぞれが、見ている景色は違います。もし、あなたが「見えていない部分」に関心を持つことができれば、相手を責める代わりに、自然と寄り添えるようになるかもしれません。そして、これらの関係の変化は、仕事の成果につながっていくわけです。
企業が顧客の心をつかむために、見えない部分への体験を提供するように、経営者のみなさんも、社員一人ひとりの「見えない背景」にどれだけ目を向けられるかが、組織の成長を左右するのではないでしょうか。彼らが日々の仕事で抱えるプレッシャーや、大切にしている価値観。それらの「見えない部分」を知ろうとすることが、信頼関係を築き、社員の潜在能力を引き出す第一歩になるはずです。
「午後の紅茶」が私にとって特別な存在になったように、社員の「見えない背景」を知ることは、あなたの組織をより深く、強く、そして唯一無二のチームへと変えるきっかけになるでしょう。今日から、その一歩を踏み出してみませんか?
