見出し画像

星野源の韓国公演を見た

ライブタイトルの「約束」の意味

2025年に行われたMAD HOPE アジアツアーの韓国公演にてゲストのイ・ヨンジに促され「頻繁に来ます」と宣言した星野源が約束を果たすかのように再び韓国公演を実施。言ったことは守る。そのために力を惜しまない嘘のない姿勢が星野源が好かれ、私も惹きつけられる理由。

前回公演よりキャパシティも大きく、仁川空港からも近いインスパイア・アリーナでの実施とのことで日本から参加。

韓国公演前に放送された、同じく韓国に造詣の深い松重豊のラジオや自身のラジオでは一夜限りのセットリストになること、星野源の出演時間を確保するためにニセ明の出演はない(結局VTR出演。会場大ウケ)ことが明かされ、特別な公演になることが予想されていた。

連れてきたぜ

韓国のライブ文化を味わう

会場はIR(カジノを含む統合型リゾート)の中にある施設。19時の公演に備え昼過ぎに会場に到着すると早くも大勢のファン。

お手製のグッズを身につけ、それを交換し合う人もいて星野源を通じた交流が行われている中で多くの人が手にしている紙が。

アーティストへの想いを伝えるファンメイドによるスローガンが配付されていたのでゲット。作って、配って下さった方々、ありがとう。

「また会えるなんて奇跡みたいだ」とアルバム「Stranger」の最後にボーナストラック的に収録された「Stranger」の一節が使用されていました。ファン歴は長いが、このフレーズはすっかり忘れていた。。

もはや同じ東アジアの韓国でもStranger(見知らぬ人)ではなくなった星野源。音楽ナタリーの記事では約9,000人のオーディエンスとのことで会場待ち〜会場入りの周囲の雰囲気で、あくまで体感ですが日本人が2割程度、残りが韓国の方々という印象。

そしてMIU 404のロゴジャンパーを着ている人がちらほら。日本のツアーではほぼ見ない気がするんだが。

スタンド1階のステージに近い席に座ると、後ろの韓国人2人から上手な日本語で声をかけられ、飴をもらう。これも韓国のライブではよくあることらしく、知らないことが多すぎる!返せるものがなくてごめんなさい、嬉しかった。ありがとう。

いただいた飴玉

セットリスト〜本編

1:化物
2:SUN
3:ミスユー
4:喜劇
5:Eden
6:Continues
7:時よ

8:老夫婦
9:暗闇
10:くだらないの中に

11:Sayonara
12:Mad Hope
13:Star
14:Melody
15:創造
16:Week End
17:Eureka

アンコール
18:Pop Virus feat. Lee Youngji
19:2 feat. Lee Youngji
20:Hello Song
21:Friend Ship

ほぼ定刻通りにステージ横のビジョンに冒頭のアジアツアーの際の「頻繁に来ます」と発言した際の映像が流れて期待は最高潮に。昨年末、CDTVで放送された際の「地獄でなぜ悪い」のイントロから「化物」でライブはスタート。「SUN」でのサビ、サビ終わりのコーラスでは会場の大合唱。日本での公演より明らかに会場の声が大きく自分も乗せられてしまう、これはいい。

続くMC時に会場全体でスローガンを掲げ、約束を果たしてくれたことへの感謝を告げる。「ミスユー」、「喜劇」、「Eden」と極寒の韓国を温めるようなメロウな曲が続くゾーンへ。そして過去のツアーで演奏していたが、その時は韓国に来れなかったとのMC後に「Continues」、「時よ」を披露。

弾き語りコーナーへの転換前には過去のMV等の繋ぎ合わせた映像(冒頭の韓国語のテロップで「いつ星野源を好きになりましたか?」と書かれていたよう)が流れ、久しぶりの「老夫婦」、「暗闇」、「くだらないの中に」を披露。「くだらないの中に」で前に座る1人できたと思われる若い韓国人の男性が顔を覆っており、私も熱くなる。めちゃくちゃ届いている。

「おともだち」「GQ KOREA」でのオフショットや韓国の街の風景のスナップが流れるスライドを経て、メインステージへ帰還。
MAD HOPEツアーでの流れを汲んだ「Sayonara」、「Mad Hope」、「Star」へ。合唱の声もさることながら、バンドのソロパートへの歓声も大きく会場の雰囲気が増幅する様はライブの醍醐味。
続くのはツアーとは異なり「2」ではなく、「Melody」。改めてライブで聴くとつかみどころがなく、一筋縄ではいかない変な曲(褒めてます)。
クライマックスでのイ・ヨンジとの共演に期待が膨らむ中、難しい曲と踊れる曲をとのMCにつづき「創造」、「Week End」を披露。

そして次が本編最後の曲、アンコールは4曲!とのMCに続き「Eureka」を披露。この曲は冬だ。2025年の年始の空気がよみがえる。

앵콜!앵콜!(アンコール)

頭の中でアンコール候補は「2」、「Hello Song」、「恋」‥あと一曲、、「いきどまり」、「桜の森」?
そして、アンコール一曲目は意外な展開で「Pop Virus」。いや、意外じゃない。韓国もPop Virusに感染して今日を迎えている。
ラップパートでイ・ヨンジが出てくる?との期待で曲は進み、この日のライブに至った約束を歌詞に織り込み、曲の最後のコーラスパートでイ・ヨンジ登場。会場大爆発。

イ・ヨンジの韓国語、星野源の日本語のMCで現地のオーディエンスは大盛り上がり、通訳なしで完全に理解しているのが、すごい。通訳が完成にかき消されていたが雰囲気は伝わった、大丈夫。
「2」はツアー時より更に生感を増したバンド演奏に生のラップと歌が乗っかり最高の出来。イ・ヨンジのパワーが素晴らしい。会場を完全にグリップしている感覚。過去の星野源のライブでいい意味でのラフ感が伝わる音はなかった気がする。

このまま「恋」に流れ込むかと思いきや、イ・ヨンジに大きな拍手が送られ、ステージを降りる。そして大円団の曲「Hello Song」へ。

あと一曲、何?

最後の一曲を残したMCで星野源は今日のライブに参加した人が一堂に会することは2度とない、だから今を楽しもうという信念を表す。一期一会のニュアンスだったが、「2度と会うことがない」の部分が「渡韓するのは最後」のニュアンスに取られていたことに気づき、丁寧に言い直すことで会場が理解し、ほっとした空気が流れた。話して、取り戻して、丁寧に向き合って、これがコミュニケーションだと思った。
違う場所で育った人々が、ここで集うこと。その尊さを伝えて星野源は音楽の中にいることを伝えた上で、最後の一曲に選んだ別れの曲は。

おそらく、多分、戻ってくる

聞き慣れたイントロ。最後の一曲は「Friend Ship」だった。過去はライブを締めくくる曲だったが「Hello Song」リリース以降は演奏される機会が減っている中、続けて演奏されるなんて。

「いつかまた 会えるかな 雲の先を気にしながら」
「いつの日か 還るまで 別の海を渡りながら」
「いつの日か 会えるような 幻を見て 一歩踏み出すさま」

口ずさむだけで込み上げてくるようなフレーズが続く。さすがに次の韓国公演は決まっていないのだと思う。だからこそ絶対来るとは言わず、曲で伝えう姿勢に感動してしまう。
アウトロではピックが落ちても、アンコールから着用していたアウターの袖がずり落ちてきても、捲し上げてギターを鳴らしている姿は忘れることはない。

星野源の想いとオーディエンスの想いが噛み合った素晴らしいライブに参加できたことを光栄に思う。

開演前のSEをShazamしており、最後に流れた曲は「おともだち」でも紹介していたOOHYOの「Perhaps Maybe Returns」
そう、おそらく、多分、戻ってくる。





いいなと思ったら応援しよう!