PMPは営業にしか使えない――資格ホルダーの現実論
プロジェクトルームでの春先の会話
社会人がよくぶち当たるシチュエーションとして、「資格への論評」がある。
筆者のように、SESのビジネスモデルの中にいると、非常によく出会う。
例を挙げた方がわかりやすいと思うので、記載する。
春先のシステム開発プロジェクトの現場では、通常の「プロジェクトに関する話題」以外に、この話題が多い。
「情報処理技術者試験」
これは、別に春に試験があるから、というわけではない。
春先というのは、一年の計を(社会人の上司として)決める時期だ。
そうすると、往々にして、「部下の教育・育成」が"仕事"となる"上司"陣の話題の中心は、部下がどんな資格を保持してて、どんな資格に挑戦しようとしているか、となる。
本当は、教育というのは、大変間口が広く、資格試験一本槍で語れるものではない。
しかし、"目に見えやすい"尺度として、IPA(情報処理推進機構)主催の、情報処理技術者試験は、ある意味、「共通語」扱いだ。
新人を抱えている上司なら、部下に、「ITパスポートを取りなさい」
技術メンバーで1,2年経ている若手を抱えている上司なら、部下に、「基本情報を取りなさい」
あたりが、定型フォーマットとしてあるわけだ。
そう、有名なものを目標にすることは、社会全体に認められる価値につながる。
日本に55,000人
筆者も、ご多分に漏れず、そういう世界を生きてきて、最近、表に出せる資格としては、PMPがある。
ここで、PMPを目指す受験者がもしいらっしゃったら、声を大にして伝えたいことがある。
「資格は、営業活動にのみ使える」
詳しく話そう。
PMPの資格ホルダーは、日本に55,000人程度だ。
国際資格は、こと日本においては、あまりインパクトはない。
アメリカに打って出れば、着目されるかもしれないが、そんな生活は、サラリーマンにはあまりない。
知名度も低く、未だに「試験が全部英語なんですよね」と尋ねられて脱力する。
世の中には、「資格を取ってキャリアアップ!」という、どこの生成AIで書いたんだというようなバナー広告が溢れているが、実際に、PMPの話題が出るのは、下記「だけ」だ。
人材営業マン「この要員は、PMPも持っていますから、勉強にも励む、真面目な人です」
もう一度強調するが、これ以外に、PMPの言葉が出る出番は、ない。
え?資格保持者って、周りに言わないの?
筆者は、ITコンサルとPMOリードを、交代交代で渡り歩いているが、案件の面談であっても、現場に入ってからであっても、「PMPホルダーですから」というセリフを話したことは一度もない。
経歴書(レジュメ)に、営業が無理やり足しているから、文字としては載っているが、そんなセリフは、面談では言わない。
ましてや、現場に着任したら、それを言ったところで何になるであろうか。
「PMPホルダーですから」と発言したら、嘘のように炎上プロジェクトが流れ出すだろうか。
その発言をしたら、自動的にVBAマクロやらPythonとやらがコーディングされて、2時間後には、進捗資料が出来上がっているだろうか。
そんなわけない。
むしろ足かせだ。
そんな発言をしようものなら、もし筆者がてんてこ舞いな状況に陥った時に、「PMPって大したことねーなww」となってしまう。
それは、血道を捧げて、PMの価値を高めようとしている人への冒涜となってしまう。
筆者は、五十路にして、よくてんてこ舞いを踊る。
なので、現実の、仕事の毎日で、遣う言葉ではない。
しかし、活用ができる
PMPを取って、役に立っていることとして、「PMBOKガイドがダウンロードできる」ことが挙げられる。
次回は、そういうことを記事に書こうと思う。
次はこちら!
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