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藤原道長の「望月の歌」


  この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の欠けたる事も無しと思ヘば

①16日の夜の宴席での歌である。
 15日が望月(満月)であり、16日の月は欠けている。
②この歌は、藤原道長本人の日記ではなく、藤原実資の日記に載っている。
1)藤原道長は「この世をば 我が世とぞ思ふ」ではなく、
  「この夜をば 我が夜とぞ思ふ」と詠んだのではないか?
2)藤原道長は「我が世と思ふ」(字余り)ではなく、
  「我が夜と思ふ」と詠んだのではないか?
つまり、藤原実資が意図的に「夜」を「世」に変え、
さらに強意の係助詞「ぞ」を加えたのではないか?

※ちなみに、「もちづき」は「持ちさかずき(手に持って回し飲みしている真ん丸の盃)」と掛けています。(『小右記』によると、部屋の広さの割りに人数が多く、酒をついで回る人の通り道がなかったので、盃を回して、参加者がついで巡らしたそうです。)

さて、この歌の藤原道長の真意はいづこに。

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