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【自分らしさ】を見つけるためのたった一つこと

自分探しをしている自分

本当の自分は最後に残る

養老孟司さんの本、『「自分」の壁』に書かれていたことを中心に、少し深掘ってみたいと思います。

自分探しをしている人、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそもなぜ、自分を探す必要があるのでしょうか。
かくいう私もかつては、自分探しをしていました。
やはり、自分のことを知らなければ、どんな選択もできないと思い込んでいたのです。

「自分探し」なんてムダなこと。「本当の自分」を探すよりも、「本物の自信」を育てたほうがいい。脳、人生、医療、死、情報、仕事など、あらゆるテーマについて、頭の中にある「壁」を超えたときに、新たな思考の次元が見えてくる。「自分とは地図の中の矢印である」「自分以外の存在を意識せよ」「仕事とは厄介な状況ごと背負うこと」――『バカの壁』から十一年、最初から最後まで目からウロコの指摘が詰まった一冊。

「自分」の壁の裏表紙より抜粋

それは自分というものを知らなければ、自分の得意なことや不得意なことというものがわからないと思っていたからでした。

しかし、私には転換期が訪れました。
得意なことなんて、自分ではわからないのではないか、と思い始めたのです。

自分が得意なことが、自分ではわからない。
どういうことでしょうか。

本書について触れていきます。

養老孟司さんは、
「世間に押しつぶされそうになってもつぶれないものが個性です」
と仰っています。

世間と折り合いがつかなければ、喧嘩したらいい。
『本当の自分』は喧嘩しても、徹底的に争ったあとにも残る。
むしろ、そういう過程を経ないと見えてこないのではないという面がある。
最初から発見できるものでも、発揮できるものでもないのです。

「自分」の壁より一部抜粋

日本の伝統芸能の世界は、そのことをよく示しているといいます。

入門した弟子は、先ずは徹底的に師匠の真似をさせられます。
「とにかく同じようにやれ」
その過程が、10年、20年と続きます。
それほど徹底的に真似ても、師匠のクローンはできないのです。
必ず、違ったところが生まれます。
それが、個性なのです。
徹底的に真似てみるところから、個性というのは生まれるのです。
結論は、そんなオリジナリティを求めても仕方がない、ということでした。
むしろ、世間と折り合うことを知る。世間並みを身に付ける。
それでもどこか変なところが残れば、それが個性なのです。
問題は、それぞれの人が個性を発揮するには、世間のほうがきちんとしていなければならないという点です。伝統芸能の例でいえば、師匠がきちんと歩んでいるからこそ、徹底して真似る甲斐があるわけであって、でたらめな人だったら、どうしようもありません。
~中略~
本来は、人生はどうやって生きていけばいいか、といったことについての世間の基準、ものさしがあるべきなのに、それが揺らいでしまっている。そのくせ「個性を持て」だから、若い人がわけもわからず「自分探し」をして鵞るというのが現状です。これは気の毒に思えます。
実際には「本当の自分」なんて探す必要なんてありません。「本当の自分」がどこかに行ってしまっているとして、じゃあ、それを探している自分は誰なんだよ、という話です。

「自分」の壁より一部抜粋

以上のように養老孟司さんは仰っています。

私の結論は、養老孟司さんの意見によく似ています。

よく、「個性を伸ばせ」とか、「オリジナリティを出せ」とか言われます。
オリジナリティというのは、自分にしかできないことです。
自分にしかできないことをやれと言われても、何をしたらいいのかわからないから、『自分の探し方』というような書籍を読んだり、セミナーを受けたりします。

しかしそれでは、自分は見つかりません。
そこで見つかったものは、自分の本当の姿なのではないのです。

頭で考えれば、何でも答えが出てくるというのは、人間のエゴなのです。

人が「自分探しをする」といって、本当に自分を見つけられたと思っても、その選択をしたら、実際は違っていた。
そんなことが多くあるのです。

なぜなら、「自分探し」というのは副産物であり、『獲物』として捕らえることはできない存在だからです。

私自身も、がむしゃらに夢中でやっていたことから、自分の好きなことを見つけ、好きなことを無我夢中でやっていく中で、本当に自分がやりたいことを見つけたような気がします。

つまり、冒頭の養老孟司さんの言葉にあったように、
「世間に押しつぶされそうになってもつぶれないものが個性」
なのです。

結論、『自分』とは……

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