【独自データ分析】 IPO準備企業は何を採用しているのか? Hacobu・QunaSysの人材戦略とAI戦略を読み解く
2026年7月時点の 公開求人・製品情報・プレスリリース・法人情報 をもとに、IPO準備フェーズにある注目スタートアップ2社(株式会社Hacobu・株式会社QunaSys)の採用動向とAI戦略を分析しました。
今回取り上げる2社は、どちらもIPOを見据えた組織拡大と技術投資を進めており、管理部門・エンジニア双方で特徴的な採用を行っています。
本記事では、公開データから読み取れる両社の戦略や人材ニーズを整理します。
今回分析するIPO準備中の2社
株式会社Hacobu
・事業領域:物流SaaS「MOVO」、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy」、システム開発・AI導入支援「Hacobu Solution Studio」
・推定従業員数:約220名
・掲載求人数:約29件
・エンジニア求人割合:約24.1%
・平均年収帯(掲載求人ベース):約680万円〜1,083万円
株式会社QunaSys
・事業領域:量子コンピューティング、材料研究開発支援(PhysiLenz・MIQAN)、QURI SDK
・推定従業員数:約40名
・掲載求人数:約12件
・エンジニア求人割合:約41.7%
・平均年収帯(掲載求人ベース):約677万円〜1,105万円
掲載求人ベースでは、両社とも平均年収上限が 1,000万円を超えており、高度な専門性を持つ人材への投資姿勢が見て取れます。
注目ポイント① IPO準備で求められる管理部門人材
今回の公開求人の中でも特に印象的だったのが、IPO準備に直結する管理部門の採用です。
Hacobu:「AI×経理変革|IPO準備スタートアップの経理/次世代リーダー候補」
・想定年収:600万〜800万円
・上位ポジション:800万〜1,200万円
求人では決算・開示・内部統制に加え、「AI×経理変革」を掲げています。
従来型の経理業務だけでなく、AIやデジタルツールを活用した業務改善や標準化を推進できる人材を求めていることが読み取れます。
QunaSys:「管理部長(CFO候補)」・「経理マネージャー」
・経理マネージャー:750万〜1,200万円
・管理部長(CFO候補): 給与は応相談
量子コンピューティングというディープテック企業ならではの事業構造を踏まえつつ、IPO準備や資本政策、ガバナンス体制の整備、そして管理体制の構築を担う中核人材の採用を進めています。
公開データから見える傾向
今回分析した公開求人では、IPO準備企業の管理部門が求める人材像として、単なる経理実務にとどまらず、業務改善やデジタル活用、ガバナンス強化、さらに経営管理体制の構築まで担えることを重視する傾向が見られました。
注目ポイント② AI活用は「開発プロセス」と「プロダクト」の両面へ
両社ともAIを積極的に取り入れていますが、その活用方法には特徴があります。
Hacobu
① 開発プロセスへの生成AI活用
複数のエンジニア求人では、
・ Cursor
・ Devin
・ Claude Code
・ GitHub Copilot
・ CodeRabbit
などの生成AIツールが共通して記載されており、AIを日常的な開発環境へ組み込んでいることが分かります。
さらに「Hacobu Solution Studio」では、生成AIを活用したAI駆動型開発により、プロトタイプ作成から改善までの高速な開発サイクルを特徴としています。
② 物流AIソリューション
公開サービス情報では、
・ AI-OCR「MOVO Adapter」
・ AIによる荷量予測
・ AI分析による物流最適化
・ 配車計画高度化
など、物流業務そのものへAIを組み込んだサービス展開も確認できます。
QunaSys
① 研究開発支援へのAI活用
Research Solution(PhysiLenz・MIQAN)では、
・ LLMを活用した研究支援
・ 少量データと研究者の知見の融合
・ チャットベースでの研究支援
・ 説明可能な物理モデルへの変換支援
など、材料研究開発を支援するAI活用が特徴です。
② AIを活用した開発環境
求人では
・ Cursor
・ LangChain
・ Gradio
などの技術スタックが確認でき、研究開発とソフトウェア開発の双方でAI技術を積極的に取り入れていることが分かります。
2社の求人構造比較

求人構成を見ると、両社の組織戦略の違いも見えてきます。
Hacobu
・ フィールドセールス
・ カスタマーサクセス
・ PMM
・ コンサルタント
・ 新規事業
など、ビジネスサイドの採用比率が高く、SaaS事業拡大フェーズらしい組織構成となっています。
QunaSys
一方で、
・ Research Scientist
・ Research Engineer
・ Software Engineer
など研究開発・エンジニア採用の割合が高く、量子コンピューティング技術の社会実装を支えるR&D体制の強化が中心となっています。
IPO準備企業として見えてくる違い

どちらもIPO準備を進めていますが、事業内容の違いが採用戦略にも色濃く反映されています。
まとめ
今回分析した公開データからは、IPO準備企業が単に管理体制を整備するだけでなく、AIやデジタル技術を活用しながら組織や業務プロセスを高度化しようとしている様子が読み取れました。
管理部門では、経理・内部統制・ガバナンスに加え、業務改善やAI活用を推進できる人材への期待が高まっています。
一方、エンジニアや研究開発部門では、生成AIを取り入れた開発環境や、業界特化型AI・量子コンピューティングといった先端技術を実務に活用できる環境が整いつつあります。
今回紹介したHacobuとQunaSysは、公開データを見る限り、IPO準備と技術投資を並行して進めている代表的な事例と言えるでしょう。
IPO準備企業への転職や、AI活用が進むスタートアップに関心のある方にとって、今後も注目したい2社です。
リサーチによって構造化した「生データ」の凄み
今回、私たちが膨大な公開一次情報からノイズを排し、構造化したマスタの「ごく一部」がこちらです。
【サービスマスタのサンプル】
■ 法人ID: 7010001189973
■ 社名: 株式会社QunaSys
■ 製品名: Research Solution(PhysiLenz、MIQAN)
■ 製品カテゴリ: SaaS/プラットフォーム
■ ターゲット業界: 化学メーカー / 材料開発企業 / 研究開発組織
■ 解決する課題:材料開発における職人の勘と経験への依存を軽減 / 計算化学の活用が進んでいない課題 / 研究開発の試行錯誤サイクルの長期化 / ブラックボックス化された現象の説明可能性の欠如 / 実験と計算の連携不足
■ 主要機能: LLMに基づく研究サポート機能(PhysiLenz) / 物理モデルへの変換と説明可能性の提供 / 研究者の仮説と少量データの融合分析 / 視覚的パラメータ探索 / 実験計画の策定支援 / 材料開発データの統合管理プラットフォーム(MIQAN) / 実験データと計算データの記録・活用 / 物性予測と配合提案サービス / 量子化学計算コンサルティング / チャットベースの相談機能
■ 独自の強み: 実験と計算を融合させたアプローチ / 古典計算・機械学習・量子技術を組み合わせた最適ソリューション / シミュレーション理論ではなく実験と直結する使える計算 / 経験豊富な専門家とエンジニアの連携体制 / 課題の整理から計算活用ロードマップの構築まで支援 / 量子コンピュータ時代を見据えた技術基盤
■ AI活用詳細:LLMを材料研究開発支援に活用。研究者の仮説と少量データをLLMで融合させ、現象を支配する本質的な要因を効率的に特定。視覚的なパラメータ探索によって研究開発サイクルを加速。ブラックボックス化された現象を説明可能な物理モデルへと変換する際にLLMの理解力を活用。チャットインターフェースを通じた研究支援コンサルティングも提供。
【法人マスタのサンプル】
■ 法人ID: 7010001189973
■ 社名: 株式会社QunaSys
■ 所在地: 東京都文京区白山1-13-7 アクア白山ビル9F
■ 従業員概数: 40
■ 求人の年収下限平均: 6772727
■ 求人の年収上限平均: 11045454
■ 求人数: 12
■ エンジニア求人割合: 0.417
■ 非エンジニア求人割合: 0.583
【求人マスタのサンプル】
■ 法人ID: 7010001189973
■ 社名: 株式会社QunaSys
■ 職種: Research Scientist
■ 職種の特記事項: Research事業 化学
■ 年収下限: 6000000
■ 年収上限: 10000000
■ 賞与:
■ 固定残業制:
■ 給与の特記事項:
■ エンジニア求人: True
■ 主要言語_FW: Python / C++
■ インフラ_DB: PySCF / Block2 / ASE / Gaussian / GAMESS / ORCA / VASP / GROMACS / LAMMPS / GENESIS
■ AI技術詳細: 波動関数理論 (Coupled cluster, CAS, DMRG) / 量子計算 / マテリアルズインフォマティクス / 機械学習 / 生成AI
■ 開発環境他: 競技プログラミング / 論文執筆 / 学術誌投稿 / 査読対応
■ 勤務地: 東京都文京区白山1丁目13-7 アクア白山ビル9F
■ 就労形態: ・就業時間:フレックスタイム制(コアタイムなし、フレキシブルタイム7:00~22:00) ・勤務形態:リモート可 ・休日休暇:完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始休暇、年間休日122日、年次有給休暇(入社日に10日付与、6カ月後に13日付与、1年後毎に23日付与)、特別休暇(結婚・出産・育児・介護・忌引等)
■ 福利厚生: ・手当:通信手当/在宅勤務手当/育児手当/スポーツ手当/語学学習手当/ガジェットレンタル ・社会保険:健康保険/厚生年金/雇用保険/労災保険
【PRマスタのサンプル】
■ 法人ID: 7010001189973
■ 社名: 株式会社QunaSys
■ 日付: 2026-07-09
■ 要約: テクノスターと量子CAE分野での協業基本合意書を締結し、量子コンピューティング技術の産業応用を推進
■ url: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000041464.html
※ 本データは、公開されている様々な一次情報をもとに独自の技術で整理・構造化したデータセットです。
※ 収集日は2026年7月時点
【無料お試しデータ】
手元の環境(Excel / Python / SQL)でデータ精度を確認できるよう、株式会社QunaSysの求人マスタ(5件分)を無料でダウンロードいただけます。
これだけの深さの情報(IR、求人、製品仕様、PR、技術)を1社ずつ手作業で行き来して調べ、データ型を揃えてクレンジングするだけで、数週間のリサーチコストが吹き飛びます。
それを101社分、クリーンな CSV (excel) として1つのファイルに濃縮したのが、今回の成果物です。
これだけのデータを一から構築しようとすれば、人件費に換算すれば数十万円のコストが一瞬で吹き飛びます。
・明日からの営業・マーケ・転職をハックする「101社マスタ」
今回のリサーチを経て、私たちは「明日からの営業・マーケティング・競合調査に直結する101社(法人101件・法人差分101件・求人3,457件・サービス281件・最新PR430件を含む)の法人IDによるクリーンな紐づきCSV(excel)マスタ」を完成させました。

・収録内容・データ構造
■ 提供ファイル構成(zipパッケージ / 計8ファイル)
用途に合わせて即座に分析・加工ができるよう、すべてのマスタにおいて「CSV形式(UTF-8)」と「Excel形式(.xlsx)」の両方を提供ファイルに同梱しています。
・法人マスタ(法人マスタ.csv / 法人マスタ.xlsx)
・法人差分マスタ(法人マスタ.csv / 法人マスタ.xlsx)
・サービスマスタ(サービスマスタ.csv / サービスマスタ.xlsx)
・求人マスタ(求人マスタ.csv / 求人マスタ.xlsx)
・PRマスタ(PRマスタ.csv / PRマスタ.xlsx)
■ 各マスタのデータ仕様
1, 法人マスタ (101レコード)
・企業名 / 所在地 / 従業員概数 / 求人の年収レンジ / 求人数 / エンジニア求人比率など
2, 法人差分マスタ(101レコード)
※ 2026年6月と2026年7月の月次比較データ
・企業名 / 平均年収下限差分 / 平均年収下限増減率 / 平均年収上限差分 / 平均年収上限増減率など
3, サービスマスタ (281レコード)
・製品名 / 製品カテゴリ / ターゲット業界 / 解決する課題 / 主要機能 / 独自の強み / AI活用詳細など
4, 求人マスタ (3,457レコード)
・職種 / 年収下限〜上限 / 主要言語_FW / インフラ_DB / AI技術詳細 / 勤務地 / 勤務形態 / 福利厚生など
5, PRマスタ (430レコード)
・プレスリリース日 / タイトル / URL / 企業の最新動向など
※ すべてのマスタは「法人番号(国税庁公表)」を共通キーとしてシームレスに結合(JOIN)可能です。
・こんな方におすすめ
AI市場の全体像を把握したい方
競合調査・市場分析を行う事業会社の方
LLM/RAG/エージェントの実例を知りたいエンジニア
転職活動で企業の技術レベルを比較したい方
記事・レポートの素材が欲しい方
AIエージェントの学習データを作りたい方
・利用規約(必ずお読みください)
本データは、公開されている様々な一次情報をもとに独自の技術で整理・構造化したデータセットです。
本データは、分析・調査・事業企画・投資検討などに利用できますが、最終的な判断および結果については購入者の責任となります。また、特定の有価証券の売買の推奨や、投資勧誘を目的としたものではありません。本データを利用したことによるいかなる損害・投資損失についても、販売者は一切の責任を負いません。
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本データは各企業の公式資料ではなく、公開情報をもとに独自に構造化したものです。
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収集時点:2026年7月時点の公開情報を基に作成しています。
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元となる一次情報において、想定年収や賞与、開発環境などが「非公開」または「未記載」となっている項目については、データを無理に補完せず、意図的に「空白(欠損値)」の状態でクリーンに保持しています。
あらかじめご了承の上、ご購入ください。
株式会社日本経済新聞社については、今月(2026年7月)につき、記者職の求人を除外して集計・集録しました。
追加データやアップデート版を販売する場合があります。
【CSVファイルをExcelで開く際のご注意】
13桁の法人IDは、CSVの性質上、Microsoft Excelで直接ダブルクリックして開くと、Excelの自動型変換仕様により 6.02E+12 のように省略(指数表記)されて表示されます。これはデータの不具合ではなくExcelアプリの仕様です。
データベース・パッケージのダウンロード
本文はここまでとなります。
この先の有料エリアにて、明日からの営業戦略、マーケティング、競合調査を圧倒的に効率化する「国内テック企業101社データベース(計8ファイル / ZIP同梱)」のダウンロードリンクを公開しています。
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