英語嫌いな私が海外二拠点生活を選んだわけ
こんにちは!SYNCA合同会計事務所 共同代表の吉井です。
突然ですが、8月からマレーシアに移住することとなりました!
正確に言うと、月一くらいで日本に帰ろうと思うので、二拠点生活になります。
なぜマレーシアなのか。
なぜ今、このタイミングなのか。
今回は、その理由と、そこに至るまでの心境の変化について書いてみたいと思います。
きっかけは、妻の「海外で暮らしたい」という夢
私が海外生活を意識し始めたのは、妻と出会ってからでした。
妻は学生時代に留学経験があり、海外で生活していた期間もあります。そのため、もともと「またいつか海外で暮らしてみたい」という憧れを持っていました。
一方の私はというと、海外どころか英語そのものにアレルギー反応があるような人間でした。
英語を話すなんて無理。
海外で生活するなんて、もっと無理。
そんなふうに思っていました。
ただ、妻の「海外で生活したい」という夢を聞いているうちに、私の中にも少しずつ「海外で暮らす人生」という選択肢が生まれていったのだと思います。
最初は本当に漠然としたものでした。
「いつか、そんな生活もできたらいいね」
その程度の感覚でした。
セブ島で感じた、外国人と話す楽しさ
その後、コロナが落ち着いたタイミングで、友人の結婚式に参加するため、1人でセブ島へ行く機会がありました。
それが、私にとって初めての「1人で行く海外」でした。
正直、かなり不安でした。英語もまったくできません。空港、タクシー、ホテル、レストラン。すべてが緊張の連続でした。
ただ、結婚式でフィリピンの方々と話す機会がありました。
もちろん、私の英語は片言です。文法もめちゃくちゃだったと思います。それでも、身振り手振りを交えながら、何とか言葉を交わすことができました。
その時に感じたのが、
「あれ、外国人と話すのって、こんなに楽しいんだ」
という感覚でした。
英語ができない自分でも、相手と笑い合えた。
言葉が完璧でなくても、気持ちは伝わる。
その体験が、私にとってはとても大きかったです。
そして同時に、「もっと英語ができたら、もっと深くコミュニケーションが取れたのではないか」とも思いました。
それがきっかけで、私は近所の英会話スクールに通い始めました。
(結局この英会話スクールには現在まで約3年間通いました)
英語にアレルギー反応があった私が、自分から英語を学びたいと思うようになった。今振り返ると、あのセブ島での体験は、自分の価値観を少し変えてくれた出来事だったと思います。
マレーシアという選択肢
海外生活を考え始めたとき、候補として浮かび上がったのがマレーシアでした。
マレーシアにはインターナショナルスクールが多くあります。しかも、日本や他の国と比べても、学費が比較的抑えられる学校が多いです。
子どもたちにとって、英語環境の中で学べること。
日本とは違う文化や価値観に触れられること。
多国籍な友人と出会えること。
教育面で大きな魅力を感じました。
また、マレーシアは温暖な気候で、日本との時差も1時間しかありません。これは、日本の仕事を続けながら生活するうえで、とても大きなポイントでした。
お客様とのやり取り、社内メンバーとのコミュニケーション、打ち合わせなどを考えると、時差が大きい国ではどうしても支障が出てしまいます。
その点、マレーシアであれば、日本とほぼ同じ時間軸で仕事ができます。
さらに、私たちの事務所ではコロナ以前からテレワークの環境を整えていました。オンラインで業務を進める体制がすでにあったことも、海外二拠点生活を現実的に考える後押しになりました。
30代後半で芽生えた、新しい挑戦への気持ち
私は20代の頃、税理士試験に打ち込んでいました。
そして20代後半で独立しました。
独立してから約10年。ありがたいことに、多くのお客様や仲間に支えられながら、ここまで仕事を続けてくることができました。
もちろん、このまま日本で税理士として仕事を続けていく人生もあります。それも決して悪い選択ではありません。
ただ、30代も後半に差しかかり、自分の中で少しずつ、
「何か新しいことにチャレンジしたい」
という気持ちが芽生えてきました。
そんなタイミングで、妻から改めて「マレーシアに移住しない?」という話がありました。
今までの私であれば、
「まだ早くない?また3年後くらいに考えよう」
と、どこかではぐらかしていたかもしれません。
でも、その時は違いました。
「このタイミングしかない」
そう思いました。
子どもの年齢、自分の年齢、仕事の状況、事務所の体制。いろいろな条件を考えたときに、今動かなければ、きっとこの先も動けない気がしました。
そして今年の1月頃、私はマレーシアへの移住を決断しました。
AIでスキルが民主化する時代に、価値があるのは「経験」
今回の決断の背景には、AIの進化もあります。
最近の生成AIの進化は本当にすさまじく、簡単な事務作業であれば、ほぼAIで完結できる時代になってきました。文章作成、資料作成、データ整理など、これまで人が時間をかけて行っていた業務も、AIによって大きく効率化されています。
我々のような税務代行業務も、いずれAIに取って代わられる部分が増えていくと思います。もしかすると、すでに一部ではその流れが始まっているのかもしれません。実際に、お客様の中にも記帳をAIに任せている方が出てきています。
スキルや知識がコモディティ化していく時代において、人間に残る価値は何か。
私は「経験」だと思っています。
どんな環境に身を置き、どんな人と出会い、何に悩み、何に挑戦してきたのか。そうした経験こそが、人としての深みや面白みをつくっていくのだと思います。
だからこそ、私は海外との二拠点生活を通じて、自分自身も新しい経験を積みたいと考えました。
一度きりの人生だから
人生は一度きりです。
もちろん、安定した場所にいることも大切です。リスクを取らず、今の環境を守ることも大事です。
でも、自分の人生を振り返ったときに、
「あの時、挑戦しておけばよかった」
とは思いたくありません。
住む場所を変えると、環境が変わります。
環境が変わると、出会う人が変わります。
出会う人が変わると、考え方が変わります。
考え方が変わると、人生そのものが変わっていく。
そう信じています。
税理士として日本の仕事を続けながら、海外で生活する。
簡単な道ではないと思います。
不安もあります。失敗することもあるかもしれません。思ったようにいかないことも、きっとたくさんあるはずです。
それでも、私はこの選択をしてみたいと思いました。
SYNCAのバリューである「挑戦」を自分自身でも体現しながら、これからも変化を恐れず、挑戦し続けていきたいと思います。
この経験を通じて得た気づきや価値観を、税理士としての仕事にも、SYNCAという組織にも、そしてお客様へのサービスにも還元していけるよう努めてまいります。
今後も変わらず、一つひとつのご縁を大切にしながら、より良い価値を提供できるよう挑戦を続けてまいります。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!
