見出し画像

ミュシャのある暮らし

今週は雨が多いですね。今日も雨だったので、雨が多少降っても殆ど濡れずに行ける美術館を行き先に選びました。JRの堺市駅から屋根付きのデッキを歩いてすぐのビル「ベルマージュ堺弐番館」の中にある堺アルフォンス・ミュシャ館です。4月4日から7月26日まで企画展「ミュシャのある暮らし」を開催しています。

ミュシャの活躍した19世紀末のパリの人々は、暮らしの中に美しいものを取り入れる喜びを見いだしていったそうです(余裕が出てきたということでしょうか)。今回の企画展では「家」に焦点をあてて、ミュシャを始めとする当時のアートが家庭の日常をどのように彩っていたのかを紹介する内容です。

展示室入口にて

エレベーターで4階の展示室へ行き、入口の係の方から展示リストとフルカラーの鑑賞ガイドというリーフレットをいただきました。展示室は原則として撮影不可(カメラマークのついた作品のみ撮影可能)ですので、あとから展示を振り返るのに鑑賞ガイドはとてもありがたいです。

展示の内容としては、リトグラフという印刷技術ができたため舞台や商品の広告ポスターが誕生したこと、そのポスターは非常に美しかったので家に飾りたいという人があらわれて、家を飾るためにも使われるようになっていきました。ミュシャ以外のアーティストのポスターの紹介もありました。
大型のポスターを縮小した小さな判型のものやポスターを集めた書籍も発行されたそうです。

また、部屋の様子を描いたミュシャの作品(挿絵など)から分かる、当時の人々の家の中で使われたと思われる引手金具の見本の展示があったりもしました。

一日の四つの時(レプリカ)
撮影スポット

面白かったのは3つめの展示室で、こちらの部屋の真ん中には当時の家のテーブルを想定したセッティングがしてあり、その周りの壁を上の写真のようにミュシャのポスターと装飾で美しく飾っていました。ミュシャのポスターが人気だったことに目を付けた印刷会社が、家に飾る用の(宣伝の文字がない)ポスター「装飾パネル」を売り出したのだそうです。これらの装飾パネルがどのように部屋を飾ったのかを再現した形でした。

また、次の部屋ではお菓子のパッケージや絵ハガキなど手のひらサイズくらいに印刷された商品が集められていました。金属に印刷したビスケット缶は優雅な形で、高級なものだったのかなと思いました。

サヴォナローラチェア

こちらの美術館にはリトグラフの印刷機があって、これを使ったリトグラフの印刷の方法について動画が上映されていました。何年か前の朝ドラ「らんまん」で石版印刷が出てきたことがあり、なんとなく原理は分かってはいますが動画で見ると本当に手間がかかり面倒なことが分かります。
ミュシャの原画からどうやって版を起こすのか謎だと思っていたら、解説のパネルによると印刷所の職人さんが石版に手作業で描き写していたようで、そういう点では日本の江戸時代の浮世絵などと同じだったのだと分かりました。カラー印刷のために版をいくつも重ねなければならない点も浮世絵版画と同じだったようです。

リトグラフ印刷機

今回、こちらに入館するのに「ミュージアムぐるっとパス関西2026」を使用しました。ぐるっとパスについての詳しいことは下記リンクを参照してくださいね。

もう何年も愛用しているパスなのですが、以前は美術館の受付でスタンプを押してもらうスタイルだったものが昨年からQRコードのついたカードに変わり、受付で読み込んでもらうスタイルに変更になり、使える期間が3カ月から6カ月に長くなりました。(私がマメではない性格なのが悪いのですが)それまでスタンプを押してもらえたのでどこの美術館で使用したか分かるようになっていたのが、QRコードタイプはどこで使ったのかを自分でしっかり覚えておかないといけなくて、半年の間にどこで使ったのか曖昧になってしまいました。今年はしっかりと記録しておかねばと思っています。
東京で使える「ぐるっとパス」よりも無料で入場できる館は少ないですが、ミュシャ館に入館できますし、今年は京都の泉屋博古館の特別展「文化財よ、永遠に2026」が期間限定で無料入館できるそうですから、その2つでモトが取れる計算です。
今年から新たに29施設が加わり、行ったことのない館にたくさん行ってみたいと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!

綾小路 Thank you!