山王美術館コレクションでつづる 藤田嗣治 佐伯祐三 荻須高徳展
大阪の京橋駅近くにある山王美術館へ行き、「山王美術館 コレクションでつづる 藤田嗣治・佐伯祐三・荻須高徳展」を見ました。こちらの美術館はホテルモントレの創立者が収集したコレクションを公開・展示している美術館で、ホテルモントレ ラ・スール大阪に隣接して立っています。
開館から15周年ということで、美術館のコレクションの主要作家である藤田嗣治、佐伯祐三、荻須高徳の3名をピックアップした展覧会です。閉幕間際にギリギリ滑り込みで見に行くことができました。

3名とも、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業後に渡仏し、パリで活動した画家です。美術館の5階から3階が展示室になっていて、最初に見る5階の展示室の最初のコーナーに3人がそれぞれ描いたパリの風景が並んでいました。藤田の作品はモンパルナスを描いたもので、ふだんよく見る藤田の作風ではなく若い感じのするものでした(こちらの美術館は撮影不可ですので、公式サイトにてご覧いただければと思います)。

フライヤーより
5階の会場は佐伯祐三の作品がメインで並んでいて、学生時代に描いたのかな?と思われる自画像から、渡仏後ブラマンクとの邂逅以降の荒々しい筆致のもの、帰国して描いた下落合の風景、再渡仏してからの風景画や奥様の米子さんを描いたものなど、繊細な彼の心が垣間見えるような作品たちでした。

絵ハガキより
私のお気に入りは上の《アネモネ》です。これは新しくコレクションに加わった作品だったようです。

フライヤーより
階段を下りて4階の展示室は荻須高徳です。彼は佐伯祐三よりも3歳下で、先輩である佐伯からアドバイスを受けて渡仏したそうです。パリに渡って少し経った頃の作品は佐伯の影響を感じるものもありますが、だんだんパリで生活する者としての視線を感じるようなものに変わっていきます。荻須は84歳で亡くなるまでパリで暮らし、日仏交流にも尽力したのだそうです。

絵ハガキより
3階の展示室は藤田嗣治でした。丸眼鏡で猫を抱く自画像に始まり、子供を描いたもの、マドレーヌ(3人目の奥さん)を描いたもの、猫、風景、そして祈りという5つのテーマに分けて作品をチョイスしていました。藤田は人物を描く人というイメージがありますが、かなり風景画も多いのですね。

フライヤーより
今回の展覧会で一番のお気に入りは上の《ヴァンドーム広場》です。見た瞬間、笑顔になってしまう気持ち良さそうな猫ちゃん。開けた窓から見えるヴァンドーム広場。絵ハガキが売られていなくて残念でした。
こちらの美術館はホテルに併設しているだけあってホスピタリティが最高で、チケットカウンターでチケットを購入する時からとても親切にしていただけ、全部の展示を見終えて1階に戻ってからは休憩室でセルフのコーヒーを無料でいただけて、入ってから出るまで気持ち良く過ごすことができる美術館だと思います。
3月からは「エコール・ド・パリ展」が始まるそうです。楽しみにしています。
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