妙心寺 禅の継承
少しずつ春の足音が聴こえてくるようになってきました。私は絶賛鼻水中です。そんな今日は大阪の天王寺にある大阪市立美術館へ行ってきました。天王寺動物園や「てんしば」に隣接した美術館です。現在特別展「妙心寺 禅の継承」を開催しています。
妙心寺は京都市の西の方にある大寺院で、広大な敷地に40ほどの塔頭が軒を連ねています。末寺は約3,400もあるそうです。
今回の展覧会は妙心寺の第二世として妙心寺の基礎を築いた高僧・授翁宗弼(微妙大師、1296-1380)の650年遠諱を記念して企画されたものだそうです。

展示は、美術館の1階から2階にかけてかなりの数の展示室を使っていました。1階の展示室では、まず江戸時代の開山忌と呼ばれる法要の際に大方丈を飾った「妙心寺屏風」という大型の屏風絵などの寺宝を用いた荘厳がなされていたということで、その設えの紹介でした。

桃山時代(17世紀)
屏風は上の狩野派の手によるものから海北友松によるものもあり、非常に豪華なものでした。長谷川等伯の「豊干・寒山拾得図衝立」、国宝指定の宗峰妙超墨蹟「関山」道号、そして頂相に次ぐ頂相。さすが大寺院です。
妙心寺の歴史を語る資料や頂相の展示、花園天皇の宸翰、授翁宗弼墨蹟 「少水魚有楽」←微妙大師の教えで、日に日に水が少なくなっていく中にいる魚にも楽しみがあるというもの。限りある人生を生きる私たちも精一杯生きることで楽しみが見いだせる、というような意味の言葉だそうです。自分も「少水魚」なんだなと思いました。

白隠慧鶴や僊厓義梵(仙厓さんですね)の絵画はクスっと笑えるような、ほのぼのとした内容のものもありました。また、大阪の妙心寺派の寺宝の展示もあり、大阪市立美術館が開館した当時から妙心寺派の寺宝を寄託されたそうで、国立博物館のない大阪では大阪市立美術館がその役割を担っていたのだなあと感じさせられました。

上の観音様は微妙大師ゆかりの妙感寺(滋賀県)のご本尊だそうで、写真撮影OKのものでした。
前期から後期に展示替えがあり、かなりの入れ替えがあるようです。
また、次回特別展「全力!名宝物語」(開館90周年記念特別展)のフライヤーが置いてあり、これがかなり面白そうです。ここの美術館は、こういう展示がものすごく面白いのです。たぶんキャプションも大阪全開の面白いものになる予感があります。楽しみです。
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