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おのれ子供舌


目についた喫茶店にふらりと立ち寄って、軽食かデザートと、コーヒーを注文して過ごすのが意外と好きだったりします。


駅前のビルに入っているミドルな夫婦が営んでいた喫茶店。
注文後にオーブンで焼いてくれるグラタンスパゲッティとウインナーコーヒーがお気に入り。
時々はピザトーストだったりロイヤルミルクティーだったり、コーヒーフロートだったり。
窓際の席から、駅前を行き交う人を観察するのが楽しみだった。
お店のユーザーの年齢層はなかなか高めで。
学生の私はちょっと場違い感があったけど、「仕方ないじゃない、好きなんだから」の気持ちで居座った。

このお店はもう無い。


別の駅前のビルに入っている喫茶店。
チェーン店ではあるけど、そこそこ居心地は良かった。
大好きな川端康成(神)の文庫本を読みながら、ミルクレープを食べてカフェラテを飲むのがお気に入り。
就活でぐるぐるしていた私の癒やし。電車を待つ間、そこで気持ちを落ち着けて戦場へと向かっていた。

このお店はビルも含めてもう無い。


また別の駅前に入っている喫茶店。
常連さんが詰めている雰囲気でちょっと落ち着かない。
少し狭い窓際の席から、ベルを持って鳴らして店員さんを呼ぶ。
ベルで……?
チキンには無理よ……(必死)
ハヤシライスのサラダセット、なかなか良いお値段、でも美味しかった。
でもチキンにはハードル高い雰囲気。

このお店はまだある。


また別の駅から少し歩いたところにあるビルに入っている喫茶店。
立地はいいのにあまり混まない。
お一人様にとても優しい。
日替わりランチやアイスカフェラテを頂いて、もりもり勉強していた。
同じコーヒーや紅茶なら二杯目は半額になる。優しい。ただし膀胱にはシビア。
客層はとても良い。長居しやすくてお気に入りの場所。

このお店もまだある。



まだまだ開拓する気持ちは尽きないので、心の喫茶店スクラップブックのページは増えそう。

だがしかし。

私はブラックコーヒーが飲めない。
そのお店独自のブレンドコーヒーがあったとして、ミルクと砂糖がなければ舌が痺れてしまう。

もっと大人になったとき、私は本当の意味で喫茶店巡りを楽しめるのかも知れない。



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