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手は口ほどにものを言う

ウサギです。
これまでいろんな場所を旅してきたけれど、手の動きや仕草に心が揺れる瞬間って、思いのほか多かったのよ。

優しさとか、そっと寄り添うような励ましとか、「ここにいるよ」っていう安心感みたいなもの。そんな気持ちが、何気ない手の動きから、そっと伝わってくるのよ。言葉じゃないのに、不思議なくらいはっきりと感じられる瞬間があるのよね。

言葉にならない気持ちって、きっと誰にでもあると思うの。うまく言葉が見つからないときや、言葉と言葉の間にふわりと漂うような気持ちのとき。そんなとき、人はそっと手を動かして、その気持ちを形にしてきたんじゃないかしら。

昔から、人は手を描いたり、彫刻にしたりしてきたでしょう? それはきっと、手に込められた気持ちを忘れたくなかったからじゃないかしら。その気持ちを大切に、ずっとそばに置いておきたくて、形にして残してきたのだと思うの。

たくさんの手を持つ神様や仏様がいる理由も、なんとなくわかる気がするの。特別な力でたくさんの人を助けるには、やっぱりたくさんの手が必要なんだろうなって思うから。

最近のテクノロジーだって、私たちに新しい「手」を差し出そうとしているみたい。それはきっと、手が一つ増えれば、その分だけ世界が広がると信じているからなのよね。

それでもね、本当の手の温もりって、やっぱり人の指先にしかない気がするの。あたたかかったり、少し湿っぽかったり、ときにはひんやりする、あの何ともいえない感覚。それこそが、そっと心を癒してくれるものなんだろうなって思うの。

みんなと一緒に手を動かしているとね、不思議と心がふわりとほどけていくの。なんだか素直に優しくなれる、そんな気がするのよ。

「さあ、一緒にやりましょう!」

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