ロングロングケーキ♾️終わらないケーキ
大島弓子さんの漫画が好きです。
とても悲しかったり残酷だったりする事象を、
柔らかく可愛らしい寓話のように構築し直す。
最適解ではないかもしれないけれど、ふんわりと世界を肯定する。
「ロングロングケーキ」もそんな作品です。
主人公の元に星が全壊してしまった宇宙人の「宇さん」が訪れる。
宇さんは主人公の頭の中にある、本当に望んでいることを形にしてくれる‥
本当は実行したかったことや、書きたかった小説を完成させたり。
でもそれは社会性を保つことが困難なことだったり、人間関係において大変悩ましいことだったりします。
私は初めてこれを読んだとき、とある病気の暗喩なのかなと思ったり、
はたまた本当に宇さんは実在しているのかも、とも思ったり。
とにかく重要なのは、主人公がはたから見てどうなのではなく、人と違った、でも宇さんと共にいる人生に満足しているということです。
そして紙一重の作家として活躍しているということ。その覚悟をして幸せでいること。
どんなに奇妙な結末でも、美しいのです。
で、ここから話はかなり変わって、私の問はず語りです。
宇さんてAIみたいだなと思いました。
主人公は自分が寝ている間に宇さんが小説を完成させていてショックを受けますが、全部あなたの頭の中にあったもの、と宇さんは答えます。
それを整え出力しているだけだと。
クリエイターを目指す方の中には、チカチカした断片が頭に無数にあり、でも形や構成を整えるのが苦手で作品にならないという体験、あると思います。
AI技術が進歩したら、構成力や技術力より、
素敵な断片、綺麗なイメージを純粋に持っている方の活躍が増えていくのではないか。
そしてそれは悪いことではなく、いろんな表現に出会えるのではないか。
そんなことに思いを馳せてしまいました。
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