2026.7.29 時代とともに広がる視野…
7月29日(水)
「視野を広く持ちましょう」と、私たちはよく言います。おそらくこれは、成長する人、成功する組織に共通する条件の一つだと思います。
今日は視野の広さについて話したいと思います。
私が「視野」を意識するときによく使うのが、出口治明さんの「タテヨコ算数」です。
タテは時間軸、ヨコは地理的な軸です。
つまり、過去から未来までを見渡す時間軸と、自分の足元から世界までを見渡す地理的な軸のことです。
この二つを意識するだけで、見える景色は大きく広がります。
で、今回この「ヨコ」、つまり地理的な視野についてもう少し考えてみたいと思います。
人間が普段、意識しなければならない範囲は、時代とともに広がっていると感じています。
例えば・・・
私たちの親世代は、日本国内を主な舞台として見ていた世代だったと思います。
その前の祖父母の世代は、県内や近隣地域との関わりが今よりずっと大きかった。
さらにもっと昔は、市町村、町内、隣近所との関わりがほとんどだったと思います。
昔は、近くで採れたそばを、近くの人に振る舞う。そこに必要な知識も、人間関係も、基本的には身の回りで完結していました。
しかし今、私たちが見なければならない範囲は、山形だけではありません。
原料の産地を考えても、北海道や東北の産地はもちろん、中国、ロシア、アメリカ、カザフスタンなど、世界の原料事情が私たちの仕事に直結しています。為替、物流、気候変動、海外の政治の変化まで、遠い世界の出来事が、日々の原料価格や供給に影響してきます。
また、そばを届ける相手も変わりました。ご近所のお客様だけではなく、県外、国内、そして海外から来る人々へと広がっています。
インバウンドを考えることはもう特別な話ではありません。
今進めている「Savor the Silence」のような企画も、山形の静けさを世界にどう伝えるか、という視野があって初めて生まれるものです。
そしてさらに・・・
我々の次の世代は、地球の外へ視野を広げていくのかもしれません。
宇宙開発が現実の産業になり始め、スペースXのような企業が注目されるのも、その兆しのように思います。
大切なのは、今いる場所を軽く見ることではなく、足元を大切にしながら、見る範囲を少しずつ広げることです。
視野とは、意識しなければ自然には広がりません。
時代とともに、自分の見ている範囲をアップデートし続けることが、今を生きる私たちに求められていることだと思います。
それでは今週もよろしくお願いいたします。
