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「学校の統一感」か「現場の柔軟性」か?生徒の成長のために全教員で白熱したワークショップ

今年度から、本校では教職員全員が参加する「ワークショップ形式」の職員会議をスタートさせました。教員からの報告を聞くだけの場ではなく、学校の未来を自分たちの手(DIY)で創り上げるための対話の場です。

4月の初回に続き、5月に実施された第2回のテーマは、ずばり「学校全体での統一と現場(学年)の創意工夫の両立」について。

教育現場が常に直面するこの本質的なジレンマに、本校の教職員がどのように向き合い、保護者の皆様の期待にどう応えていこうとしているのか。その熱い議論の裏側を、noteで少しだけ公開します。

1. なぜ「統一」と「裁量」を議論するのか?

現在、本校では「鈴6リニューアル企画」として、様々な新たな施策や教育コンテンツの導入を進めています。これらを「鈴鹿中等教育学校の魅力」として外部へ自信を持って発信するためには、どの学年、どの教員のクラスであっても、高いクオリティが担保されている(=入学後の期待を裏切らない)ことが不可欠です。これが「学校全体での統一」の視点です。

一方で、本校の最大の強みは、「目の前の生徒一人ひとりの成長段階や特性に合わせて、教員が創意工夫を凝らすことができる柔軟性(=学年裁量)」にもあります。

「ルールや指導方針を完全に統一すべきか?」それとも、「学年やクラスの実情に合わせたオリジナリティを大切にするか?」 この二つをどう両立させ、生徒の成長と保護者の皆様の安心感に繋げていくのかを、全教職員で本音で語り合いました。

2. 現場のリアルな課題感の共有

ワークショップでは、まず日常的に先生方が感じている「ジレンマ」の洗い出しから始まりました。

  • 学習支援・課外講座のスタイル: 放課後講座や長期休暇の講座を「全員必修」で行う学年もあれば、「希望制」で自主性を重んじる学年もある。

  • 行事や特別活動へのアプローチ: 総合学習やスピーチコンテストなどに対し、学年によって力の入れ方や指導のカラーが異なる。

  • 生活指導のスタンス: スマホやタブレットのルール適用、提出物の管理などについて、一歩引いて見守るか、積極的に介入するかのスタンスの違い。

  • 保護者への情報共有: 行事予定などの案内タイミングが学年によって異なり、ご兄弟が在籍しているご家庭を戸惑わせてしまうことがあるのではないか。

こうした現状は、決して「バラバラでまとまりがない」ということではなく、各学年の教員集団が「今の生徒たちに一番必要なものは何か」を考え抜いた結果の表れでもあります。 しかし、それが外部や保護者の皆様から見たときに、「方針がブレている」と映ってしまっては本末転倒です。この課題を直視した上で、より良い学校づくりのためのアイデア出しが行われました。

3. 入学後の満足度を高めるための「未来へのアイデア」

議論を通じて、多くの建設的な意見と、目指すべき方向性が見えてきました。

① すべての土台は「授業の質」

どんなに魅力的な課外活動や独自の取り組みがあっても、学校の核は「授業」です。保護者の皆様が最も期待しているのは確かな学力向上であり、「まずは日々の授業を徹底してしっかりと行うこと」が最重要であるという共通認識を、全教員で再確認しました。この揺るぎない土台があってこそ、各学年のオリジナルな取り組みが活きてきます。

② 「大枠の統一」と「現場の裁量」のベストミックス

すべてを画一的に統一するのではなく、「目指す生徒像」「講座の開始時期」「最低限の生活ルール」といった大枠(アウトライン)は学校全体で明文化して統一します。 その上で、具体的なアプローチ方法は現場の教員の自由(裁量)とします。もし他学年と指導法が異なる場合でも、「なぜこの学年では今、この指導をしているのか」という意図と目的を、保護者の皆様へ論理的にご説明できる状態を作ることが大切であると確認しました。

③ 「面倒見の良さ」の体現と、ニーズの的確な把握

本校のリアルな強みは、「教員と生徒の距離の近さ」や「面倒見の良さ」です。学力的に躓いている生徒へのフォローアップ体制をより可視化してお伝えすること。また、保護者の皆様が本当に知りたいことと、学校が発信していることにズレがないよう、アンケート等を通じてニーズを的確に把握し、双方向の信頼関係を築いていく仕組みづくりが提案されました。

④ 第一印象を決める「環境美化」の徹底

「ロッカーや下駄箱、施設の清潔さ」は、生徒が安心して過ごすためにも、外部の方に好印象を持っていただくためにも非常に重要です。教育内容というソフト面だけでなく、美化活動というハード面(守りの部分)の強化も学校全体で取り組むべき急務として共有されました。

4. おわりに:対話から生まれる組織力

ワークショップ後のアンケートでは、「月に1回こうした場を持つことで、教職員のベクトルが揃い、目標に向かう力が最大化していく実感がある」「他の先生方の教育観を知る貴重な機会になった」という前向きな声が多数寄せられました。

生徒の成長を促すための「正解」は一つではありません。だからこそ、本校の教職員は互いの教育観をぶつけ合い、悩み、現状に満足することなく議論を続けています。

今回共有された「授業の質の担保」「保護者目線の徹底」「組織としての仕組み化」という視点を胸に、これからも全教職員が一丸となって、皆様から「誠実で信頼される学校」を形にしていきます。進化を続ける鈴鹿中等教育学校に、どうぞご期待ください!

▼▼前回実施した、初めてのワークショップ形式の職員会議について書いたこちらの記事もぜひお読みください▼▼

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