地域おこし協力隊の交流勉強会に参加した話
地域おこし協力隊は、3年という任期の間に卒業後の仕事を決めていかなければいけません。
自分への戒めを含んでいるので、書きながら胃がキリキリしてきそうですが、時間は有限のため、動かしようがない事実です。とはいえ、人によっては縁がない場所で、自分の仕事を見出していくことも難しく、協力隊に向けた研修会も定期的に開かれています。
「高知県地域おこし協力隊ネットワーク とさのね」が主催する「まちづくりのゲンバに行ってみよう」もそのひとつです。今回は、安芸郡北川村で開催された勉強会に参加してきたため、当日の模様をお届けします。
とさのねって?
当たり前のように名前を出しましたが、「とさのね」は、高知県内の協力隊の活動支援や、現役隊員とOB・OGとのネットワークの構築、研修、相談対応、受け入れ自治体への支援などを、行っている団体です。
「とさのね」のホームページでは、協力隊OB・OGが、現在どのような仕事をしているか紹介されています。また、OB・OGと現役隊員へのインタビューが掲載されているので、高知県の協力隊に興味がある方はこちらを見てみるのもよいかと!
受け入れてくださった自治体以外にも、このような支援をしてくださる方々がいるのは心強いですね。移住直後は周囲に知り合いも少ないでしょうから、交流という意味でも、このような機会は積極的に参加した方がいいと思います。
「まちづくりのゲンバに行ってみよう」ランチタイム
勉強会の前に、お楽しみがひとつ。
北川村で協力隊をしている山本さん、北川さんが始めたスパイスカレー店「さわとぽんず」のカレーをいただきました。
安芸郡北川村までは、須崎市から車で2時間以上かかるため、なかなか縁がありませんでしたが、既に人気を博しているとのこと。任意参加でありましたが、迷わずランチタイムから参加申し込みをしました。

夏野菜を用いたスパイスカレーで、蒸し暑い日により美味しく感じるような瑞々しさ。普段、市販のルーを使ってカレーを作ることはたまにありますが、こういうスパイスカレーは、お店でしか食べられないので、特別感が際立ちますね。酢の程よい酸味が感じられる野菜も入っているため、ちょっとずつ味変をして楽しむこともできます。
とても美味しかったです!ごちそうさまでした!!
第一部 苔玉づくり体験
スパイスの刺激をいただき、これからが本番。
今回の研修は、北川村北部活動拠点「いこいの里」で開催され、ここで常時行われている苔玉づくり体験から、勉強会が始まりました。

地元の方々から苔玉づくりの手順を教わり、交流をしながら手を動かしていきます。最初に植物を選び、支えとなる泥を粘り気が出るまで揉みます。泥に植物を植えて、苔で包み込んでから糸で軽く縛り付け、水に浸けるとのこと。「植物は2つから3つほどがベター。背が高いものと短いものを配置するとバランスがよくなる」と聞いてから、ほとんど直感で選びました。
苔玉を水に浸けていると、水面に空と自分の顔が反射して、ハワード・ホークス『リオ・ブラボー』でこんなシーンがあったな、としみじみ。と同時に、髭を整えた自分の顔に見惚れていると惨劇に見舞われる、という展開があったことも思い出し、気持ちを切り替えます。

水に浸けて形が定まったらフォトスポットで記念撮影。完成した苔玉は、1日1回軽く水をやり、1週間に1回しっかり水に浸ける必要があるそうです。完成した私の苔玉は、なかなか整った仕上がりに。周囲からもお褒めの言葉をいただき、それなりに満足していましたが、個性派の協力隊の方々は独創的な形に仕上げている方もいて、少しだけ悔しい気持ちになりました。

第二部 講話「いこいの里立上げ・運営と地域の関わり」
少し休憩を挟み、「いこいの里」の会長である上村さんから立ち上げ経緯について、協力隊OGで現在は集落支援員である吉永さんから、仕組み作りの話をいただきました。
北川村北部の人口減少による集落の変化に危機感を抱き、廃校跡地を活用し「いこいの里」が設立されたそうです。ただ、地域住民だけではやりたいことがたくさんあっても、形にすることが困難なことも、ままあったのだとか。
そこで、元々移住を検討していた吉永さんの熱意あるプレゼンにより、協力隊のミッションが新たに設けられました。吉永さんの丁寧な住民の方々へのヒアリングと行政への交渉によって、「いこいの里」がどんどん形になっていったといいます。
吉永さんは、口頭のやり取りだけでなく、しっかりと記録に残すことの重要性を感じて、1対1の対話の詳細な部分までメモに残していったそうです。「村民の総意」と書かれていても、内実を掘っていくと、そこに至るまでに様々な経緯があります。満場一致の決定事項なのか、次年度の精査が必要なものなのか…。取り組みが継続できるよう、信頼を少しずつ築き上げていったことがわかるお話でした。
おわりに
「やりたいことが明確にある人」と「状況を整理する人」のバランスがきちんと取られていることが、お話を聞いて印象に残りました。ビジョンがなければ、継続にはなかなか繋がりません。ワークショップの開催で、お金が生まれる仕組みもきちんと作られていると感じました。
拠点のキャパシティに応じたSNSの発信についてもお話があり、単なるバズり目的ではなく、どこに向けるのか、どれくらいの頻度で投稿するのか、計画性が重要だなと身に沁みます。このnoteも1年以上続けてきて、方向性をいまいちど考えなおしてみてもいいのかもしれません。
今回の勉強会で、須崎市以外の協力隊の方々とも繋がることができ、貴重なお話も聞けて、参加して心からよかったと思います。今後の活動に生かしていかなければ!
