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【過去記事再掲】Switchに出てきた救世主!?『G-MODEアーカイブス』が、フィーチャーフォンに眠る名作たちを救う……かもしれない

※この記事の情報は、2020年5月21日時点の物です。

時代を経るにつれてゲーマーの間で悩みの種となっているレトロゲームの保存問題。とくに、配信専用のゲームやソーシャルゲーム、オンラインゲームなどの物理的なメディアが存在しないゲームは、配信が終了してしまうと買い直す手段が存在せず、多くの人に知られないまま消えてしまいます。二度と遊ぶことができなければ、語る人もいない作品はすでに多く、この流れを止めることはもはや不可能に近いでしょう。もちろんソーシャルゲームのアプリをオフライン化するなど、一部ではその傾向を止めようとする試みもみられますが、それはほんの一部。ゲーム史を語るうえで配信ゲームを振り返ることは物理的に難しく、空白地帯となる可能性が大いにあるのです。

家庭用ゲーム機の場合をみると、ゲームアーカイブスやバーチャルコンソールといった復刻やリメイクなどで、過去の資産を活用しようとする向きもあります。ですが、それでもすべてをフォローできるわけではありません。どうしても、配信ゲームは記憶に頼らざるを得ない側面があります。

とくに、一番悩ましいのが家庭用ゲーム機以外のプラットフォーム。じつは数年前まで、一時期のゲーム業界においてはかなり重要な位置を締めていたはずなのに、現在ではほぼ省みられず物理的にも残っていない悲しいプラットフォームがあるんですよ。それがフィーチャーフォン。いわゆるガラケー専用のゲームです。ガラケー専用のゲーム、今はほぼ遊べませんよね?

しかも、これが困ったことにガラケー単体で完結する問題ではないのです。じつは、ガラケーとコンシューマーゲームはとても深い関係にありました。ドリームキャストやPS2、Xbox、GCなどが全盛期だった2000年代。この時期にコンシューマーゲームの外伝タイトルや、ナンバリングの間を埋める補完的なタイトルがフィーチャーフォン専用ゲームとして数多くリリースされたのですが、その多くが現在では遊べなくなったのです。シリーズを知るうえで重要な立ち位置なのに、もはやどうやっても遊ぶことができない!

もちろん、こうした問題はソーシャルゲームが全盛となった現在でも残っています。メーカーも学習しているので、基本的にはオールスター物の「コンシューマーの本編には影響しない」お祭りゲーが多いですが、ごくまれにナンバリングの新作をソシャゲにしたはいいものの、サービス終了で6がナンバリングの空白地帯となってしまったり、課金へのこだわりが見えたりするようなものもあるんですよね。久々のシリーズ最新作がソシャゲとして復活し、コンシューマー版の続きが描かれるパターンもありますが、こうしたタイトルもサービスが終わったら二度と遊べません。シリーズの中で空白が生まれてしまうんですよ。とはいえ、スマホのゲームならスクリーンショットや動画も撮影できますし、フィーチャーフォンのゲームに比べれば情報として手元に残しやすくはなっています。ガラケーの場合は録画どころか写真の撮影すら難しかったので、公式の素材くらいしか残ってないという……。

しかも! フィーチャーフォンのゲームは本体に直接ダウンロードして遊ぶものが多く、データの移動も不可。認証が必要な物もあり、常に容量の問題がつきまとっていたのです。ガラケーをずっと持っていないとアウト。壊れたらもう遊べないですし、再ダウンロードもできません。物理的にゲームを残すためのハードルが、下手なレトロハードよりも高い……。

こうした状況から、現在では遊べる物を確保している人も少なく、たった数年前のプラットフォームなのに幻のようになってしまいました。いくつかの作品は、WiiウェアやDsiウェアなどのコンシューマーでも配信されていたのですが、こちらもサービス終了。現行のハードに移植されているものはほぼないため、本当に相当数のタイトルが遊べない状況となっています。

「元の会社にデータが残ってない」「新興の企業や下請けが作っていたので版権もとに正確な資料がない」「当時の担当者が退職したので誰かわからない」「移植しても儲からない」などなど、移植されない理由にはいろいろあると思いますが、本当に出ないんですよ。メーカー側もそうした実情を踏まえてか、最新作が出たときに新しい年表で「フィーチャーフォンの外伝はなかったことにする」やり方を取るところや、そもそも現在のスタッフが把握していないのかまったく無視されるものなど、フィーチャーフォン作品に関しては極力触れていない印象があります。当時は公式の歴史にも組み込まれていた正式なゲームのはずなのに、気がつけば事実上歴史から「なかったこと」にされつつあるのです。もちろん、そうした動きに危機感を感じているメーカーもありました。かつてあったものが永遠に失われてはいけない。現行のハードで、フィーチャーフォンの保存に動いたところがあったのです。

動いたけれどうまく行かなかったアプリアーカイブス

それは、PlayStation Mobileで展開していた『アプリアーカイブス』。ハムスターがPS Vitaのインディープラットフォーム「Playstation Mobile」で展開していたこのサービスは、失われつつあったフィーチャーフォンだけのゲームを復刻してPSMに移植するという、とても意義があるプロジェクトでした。意義があった。あったのですが、まったく続かなかったんですよね……。

そもそも、当時からPlaystation Mobile(PSM)自体はたいへんマイナーなプラットフォーム。PS Vitaのストアにあっても「PSMってなに?」という人が多く、アプリアーカイブスの発表からわずか半年(2015年7月11日)でPSM自体が終了してしまいました。2014年12月17日に配信が開始された第1弾のタイトル『デュオローグ』から配信が始まったアプリアーカイブスも、2015年6月24日の『シェルタリング・クライ3』をもって配信終了。当初発表されていた「1年間で50本をリリース」という公約は守られたものの、フィーチャーフォンで展開していた時よりも一瞬で消えたサービスという本末転倒な状態に。アプリアーカイブスの挫折によって、フィーチャーフォンのゲームは事実上完全に消え去ってしまう状態になりかけていたのです。

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それでも、携帯電話のゲームを復刻する夢を諦めていない会社がありました。そのメーカーの名はG-MODE。アプリアーカイブスでも、積極的にゲームを展開していた会社だったのですが、なんとココがNintendo Switchで携帯電話作品の復刻を始めたんですよ。そうです。失われつつあったフィーチャーフォンのゲームが『G-MODEアーカイブス』としてよみがえるのです!

G-MODEアーカイブスがNintendo Switchで始動!

『G-MODE アーカイブス』は、2020年4月から始まったプロジェクト。かつてあったフィーチャーフォンのアプリゲームを、 当時のまま忠実に再現してNintendo Switchのダウンロード専用ゲームとして配信する復刻プロジェクトになります。コンセプトとしては『アプリアーカイブス』と同じですね。現在はG-MODE製のタイトルが4作品配信中。6月4日に配信予定の『スケボーマン』以降も続々と配信が予定されており、フィーチャーフォンのゲームが現代で遊べるようになりました。もちろん、私も支えるために購入!

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おお……ちゃんと動いている……。

私、携帯電話のゲームは大好きで当時もよくやっていたのですが、G-MODE作品は一部のRPGだけしかやっていなかったので新鮮ですね~。何よりうれしいのは、ガラケーの硬いキーではなくてNintendo Switchのコントローラーで遊べるようになったこと。ガラケーのキーはとても丈夫で硬く、電話をするうえでは便利だったのですが、コントローラーとしてはまったく考えられていませんでした。というか、気合を入れて遊ぶと指の皮がベロンベロンになるの。親指の皮がむけまくり、医者に「ガラケーでゲームするのやめろ」と怒られたくらい、ガラケーのキーはゲームに不向きでした。ですが、G-MODEアーカイブスなら遊びやすいコントローラーで遊べるのです!

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▲このゲーム『G-MODEアーカイブス04 ビーチバレーガールしずく』は、左右移動だけなので問題なさそうですが、当時は普通にアクションさせるゲームもあり、携帯電話のキーでは涙が出るほど操作が辛かったのです……。

ガラケーアプリの移植度も(たぶん)問題なし!

『G-MODE アーカイブス』を遊んでみたところ、ゲームとしての作りもなかなか。バグなどもなく、とくに問題は見当たりませんでした。オプションは簡素なものですが、自分が遊んだ限り音割れや動作の遅延なども感じられず移植度も良好。操作と相まって、快適に遊べるようになっています。

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じつはですね。フィーチャーフォンのゲームを移植するにあたって大きな問題があるんですよ。それは「MIDI音源の再現」と「どの携帯電話を基準にするのか」ということ。当時のフィーチャーフォンは、携帯電話の本体によって鳴る音も違えば、ゲームの動作や処理落ちなども全然違いました。はっきりいってしまえば、当時あった携帯電話の数と同じだけ、別の機種があるような状態です。『アプリアーカイブス』のときは、そうした機種依存の影響を受けていたようで、Playstation Mobile自体の容量に制限があったこともあり、一部「当時の最新機種の再現ではない」ような動作もありました。

『G-MODE アーカイブス』を遊んだ限りでは、今のところ違和感はありません。PSMの時よりハードそのものが進化したこともありますが、 Switchはフィーチャーフォンアプリの復刻に最適なハードと言えるかもしれませんね。

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現在配信されているのはG-MODEのタイトルだけですし、同社のタイトルの中でもアプリアーカイブスで復刻されていたものはまだ出ていませんが、そうした作品もフォローしてくれることを期待しています。なにせ、コンセプトが「失われゆく、全てのアプリを救う」なのですから。大きく出たからには、他社さんの作品も含めて救っていただかないと! 自分もアプリアーカイブスは全部購入して応援していましたが、今回もできる限り購入して応援するつもりです。どうか、失われつつあるアプリを救ってください!!

移植できるかはわからないけど自分の移植希望リスト

ということで、ここからは自分が思い出せる限りの他社製名作アプリや配信サービスから『G-MODE アーカイブス』として復刻して欲しい作品を書いていきます。これらのなかには開発会社が別の事業所になっていたりするものもあるかもしれませんが、とりあえず言うだけならタダなので。

メガテンαの女神転生、ペルソナ外伝タイトル

まず、アトラスファンの自分としては何としても「メガテンα」で展開していた各種外伝作品はサルベージしていただきたいところ。ものすごくタイトルが多いサービスだったのですが、とにかく名作だらけなんですよ。『真・女神転生if…』のラスボス、ハザマイデオが魔界を支配するまでの物語を描いた『真・女神転生if…ハザマ編』は、今でも遊びたい人たちが多いはず。ちなみに記憶が確かなら機種依存で魔法を覚えないバグのあるバージョンがあったので、そちらじゃないdocomoのほうでお願いします……。

とくに、この時代はPS2全盛期。アトラスは『ペルソナ3』の外伝作品を大量にガラケーで生み出しており、そのどれもが現在では遊べません。アイギスの誕生秘話を描いた『アイギス THE FIRST MISSION』は、なかなか感動的なお話であり、現在の設定では明らかにつながらないのですが、知っていると知らないのでは、アイギスを見る目が変わるのでぜひ移植して欲しいところ。ラストバイブルシリーズのリメイク……ではなく完全新作の『新約ラストバイブル』シリーズも、今でも語りつぐべき名作の1つです。これ以上話しているとアトラス作品の話だけになっちゃうので、やめておきます。

ガラケーで本格推理ゲーム! 癸生川凌介事件譚

当時は、月額料金で各ゲーム会社がアプリを配信していましたが、そのなかでも輝いていたのが「元気」。この会社は、良質な推理アドベンチャー『探偵・癸生川凌介事件譚(たんてい・きぶかわりょうすけじけんたん)』シリーズを中心に、個性的なゲームを出していました。とくに『癸生川』シリーズは、ニンテンドーDSで『仮面幻影殺人事件』という作品を出しているのですが、それ以外の作品は携帯電話でしか遊べません。携帯電話で出たタイトルの一部はスマートフォンに移植されて遊べた時期もあったのですが、残念ながら今は配信終了となって買うことができなくなってしまいました。

そもそも、10作目の『永劫会事件』以降の癸生川シリーズは、スマホに移植されてないんですよね。これはどうも、当時『永劫会事件』が出たのを最後にプロデューサー兼シナリオライターだった石山貴也氏が退社。別の方がシナリオを手掛けた『あねの壁』以降の作品の評価が、ボロボロだったことが理由にあるような気がします。そのためか、『あねの壁』以降のタイトルはスマホでも移植されず、幻となってしまいました。ですが、たとえ評判が悪かったとはいえ、シリーズとして一度は世に出た作品。人気があった『永劫会事件』以降の作品もまとめて、現代のハードで遊びなおしたいものです。

版権はややこしそうだけど『ネザードメイン』希望!

サクセスが展開していた3DダンジョンRPG『ネザードメイン』シリーズも大好きなRPG。当時は全部で3作品出ており、とても『Wizardry』をリスペクトしたシリーズだったというか、ぶっちゃけ2作目と3作目は『ウィザードリィ外伝 I』と『ウィザードリィ外伝 II』のシナリオそのまま。というか、公式なリメイクです。リメイクしたけど、もろもろの事情でなぜかタイトルが違っていたんですね。確か、同じサイトで別の携帯電話専用オリジナル『ウィザードリィ』もあったような記憶があるのですが、どうも『ネザードメイン』が出る辺りから、版権がいろいろとややこしくなっていったのではないかと……。そこら辺の事情は、今でもWIZのファンたちが追い続けているので私からは断言できないのですが、おそらく2作目と3作目に関しては移植のハードルは高いと思います。でも、言うだけならタダ。いつかまた遊びたい。

しかしながら、じつは『WIZ』の版権が関係してきそうなのは2作目と3作目の話に限ります。なんと『ネザードメイン』シリーズの1作目『Nether Domain #1 Sheinker's Daughter(シャインカーの娘)』だけは、サクセスの完全オリジナルなんですよ。過去の『WIZ』とはまったく関係ないシナリオなのですが、私はこのオリジナルな1作目が大好きなんですよね。WIZの版権を回避できなくても、1作目ならいけるんじゃないかと……。もちろん、できれば2作目以降も復刻して欲しいですが、まずは1作目からなんとか!

そうそう。WIZといえば、フィーチャーフォンのソシャゲというあまりにも高い壁があるのですが、MobageでサービスされていたRPG&カードゲーム『東京迷宮-ウィザードリィ0-』も復刻してもらいたいです。どういうゲームだったのかよくわからないし、遊ぶ前に終わっちゃったので……。あと、なぜか全然情報が聞こえてこないんですよ。すごく気になる。

コナミネットDXのアプリをなんとかよみがえらせて!

当時、積極的にフィーチャーフォン専用ゲームを出していたハドソンやコナミのタイトルも遊びたいところ。『幻想水滸伝 ティアクライス』の前日譚を描いたノベルゲーム『幻想水滸伝  ティアクライス 星屑の城』や、ガラケーだけのオリジナルヒロインが登場する『ときめきメモリアル4 mobile』など、既存のコンシューマー作品の間を埋めるタイトルがやたらと多いのです。これは、なんとかしないといけません! ほかにも『探偵・神宮寺三郎』シリーズのRPG『謎じけ冒険録』が出てたのでコレもやりたいよ~。なぜか、コンシューマーのほうに収録してくれないんですよ……。 


まだまだ復活させて欲しいタイトルは多いのですが、私の記憶から吹っ飛んでいるので、ここら辺にしておきます。失われしフィーチャーフォンの救世主となれるのか『G-MODE アーカイブス』。私は、これからもどんどん買って応援していくつもりです。どうか、版権の壁や移植の壁などに負けずに、100本、いや1000本以上出してください! お願いします!! みなさんもきっと、復刻して欲しい作品があるはず。これから出る予定の『G-MODE アーカイブス』を購入して、ガラケーアプリの復活に期待していきましょう!

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