ゼロから始めるボードゲーム作り
「研修用のボードゲームでも作ってみたら?」
会社を休職して通っていた経営大学院で、夏休み直前に講師からふいに言われたひと言。
「ボードゲーム?カタンしか知らんけど…まあ、いっか。」
そんな軽い気持ちで始まった、夏休みの自由研究。
幸い、ゲーム好きな同期(MCナガイ・おすかー)がいたので「まあ、なんとかなるだろう」と思い、安請け合いしました。
##このとき「ゲーム製作サークル SurFun」は結成されました!
初めてのボードゲーム製作は、、
・・・想像以上に大変でした。
でも、モノづくりを通して、新しい世界に飛び込むことができました。
今回は、初めてのボドゲ製作で「やってよかったこと・やらなくてよかったこと」をまとめてみました。
最終的に伝えたいのはこの2つ:
「初めてのモノづくりにボードゲームはおすすめ」
「好き・興味をカタチにすると、新しい世界に行ける」
プロトタイプは、あえて雑につくる
なぜか?
「どうせ何度も壊して、作り直すから」です。
プロトタイプに愛着を持ってはいけません。
私が作ったのは大喜利系のカードゲームで、必要なのはお題カードや回答カード。
Excelでフォーマットを整える? いりません。
ハサミ? いりません。
紙を折ってちぎって、手書きで文字を書きなぐればOKです。

プロトタイプの目的は、「ユーザーレビューで意見を聞き、改良点を見つけること」。
ここに時間をかけすぎると、
改良が面倒くさくなる
ユーザーの意見を受け入れづらくなる
といったデメリットがあります。
これは心理学で「サンクコスト効果(Sunk Cost Effect)」と呼ばれる現象です。
すでに投下した時間や労力を惜しんで、合理的な判断ができなくなること
プロトタイプ製作をサボる工夫もしました。
数字カードが欲しい→トランプで代用
単語カードが欲しい→市販品でOK

とにかく「テストプレイと改良のPDCA」を爆速で回すことを意識しました。
ユーザーレビューを後回しにしない
最初は、本当に嫌でした!!!!!
自分の作ったものが否定されたら、めちゃくちゃ落ち込みます。
ですが、「ゲームが面白いかどうか、正解を知ってるのはユーザーだけ」と考え、勇気を出してユーザーにぶつけました。
(たまに不機嫌になりながら)
テストプレイに付き合ってくれた大学院の同期たち、ありがとうございました。
ビジネススクールの「創業・ベンチャー起業論」の参考図書にも、似たようなことが書いてありました。
アイデア→企画書→ブランド→ユーザー この順番で進めると、地獄のループになります。

最初のアイデア段階(雑なプロトタイプ)で、ユーザーの意見を聞くのが鉄則!

この考えがあったからこそ、悔し涙をこらえつつテストプレイに臨めました。
組み合わせればパクリじゃない
0→1の革新的なゲームデザインなんて生まれませんでした。(うぬぼれていました)
テストプレイでの反応がイマイチで焦り、
人気のボドゲを片っ端から検索
説明文を読みまくり
プレイ動画を2倍速で見まくり
盛り上がり要素、勝利条件などを書き出し
・・・という夏休みを送りました。
最初は、「パクリになっちゃうのでは…..」と抵抗があったのですが、
「新しいアイデアは""組合せ""から生まれる」というのは、イノベーション研究でも言われていること。
イノベーションとは新規の、もしくは、既存の知識、資源、設備などの新しい結合である。
新しいものごとは、それらをつくる要素が新しいのではない。要素を組合せる方法が新しい。
なので、気にせず「組合せ」ましょう!!!!!
テストプレイでは、検証目的を明確に
やみくもにテストプレイすると、混乱します。
同じ仕様変更を繰り返し、ループしていることに気が付くと絶望します。
油断すると、こんな感じになります。

なので、「何を検証したいのか」を明確にしておくとよいです。
「想定シナリオ通りにユーザーが盛り上がること」を確認したいのか
「勝利条件が平等かどうか」を確認したいのか・・
加えて、仕様変更のたびに「なぜ変更したか」をメモしておくと、あとで振り返りやすくておすすめです。
私は、オンラインホワイトボードmiroで管理していました。
それでもボドゲ製作してよかった!!!
ここまで大変だった話ばかりしてきましたが、やって本当に良かったです。(本当)
私は大学院で「アイデア発想」や「ファシリテーション」の研究をしていたのですが、「それに関するボードゲームを作ったことがある」という実績は、自己紹介で引きがありました。
情熱や好奇心って、言葉で伝えるのは難しい。
でも「作って、展示会に出しました」って言うだけで、それが一気に伝わります。

Play&Learn#2
そのおかげで、思わぬ出会いやビジネスのチャンスにもつながりました。
最後に
「何か作ってみたいけど、どう始めたらいいか分からない」
そんなふうに思ってる方に、少しでも
「私でもできそう!」
と思ってもらえたら嬉しいです。
そして、そのときの気持ちを、
LT会でシェアしてくれたら、もっと嬉しいです!!
おわり
