3か月で約9kg。それでも離乳食をまったく食べなかった息子
出産直後こそミルクも足していたが、その後は母乳だけで育った。
授乳量は目に見えない。
それでも体重はぐんぐん増え、生後3か月頃には約9kg。
ぷくぷく、むちむち。
この子はきっと、よく食べる子になる。
当時の私は、何の疑いもなくそう思っていた。
離乳食、まったく食べません
のりたまが離乳食を始めたのは、生後6か月。
ごはんをすりつぶし、野菜をやわらかく煮てつぶす。
何種類かまとめて作って、小分けにして冷凍していた。
当時の私は、育児書に書かれているような離乳食を、それなりにきちんと用意していたつもりだ。
でも、のりたまはまったく食べなかった。
スプーンを口元へ近づけると、眉間にぎゅっとしわを寄せる。
なんとか口に入っても、そのまま吐き出してしまう。
そのうち、スプーンを見ても口を開けなくなった。
手作りが嫌なのかもしれないと思い、市販の離乳食も試してみた。
それでも、食べなかった。
手作りでも、市販でも食べない。
「赤ちゃんって、離乳食を出したら少しくらいは食べるものじゃないの?」
私は、この時になって初めて戸惑い始めた。
食べないまま、離乳食の時期だけが進んでいく
離乳食に悩み始めていた頃、生後8か月ののりたまを連れて引っ越した。
新しい区では、保健師さんが自宅を訪問してくれた。
のりたまが離乳食をほとんど食べないこと。
ごはんや野菜をすりつぶしても、市販の離乳食を試しても、口を開けてくれないこと。
私は、それまでの経緯を保健師さんに話してみた。
そのとき、のりたまは生後10か月頃だったと思う。
保健師さんから言われたのは、もうすりつぶしたものを食べる段階ではないので、うどんやパンなども試してみては、ということだった。
食べないから、次の段階へ進めない。
そう思っていた私を置いて、離乳食の時期だけは先へ進んでいた。
保健師さんに言われて、さっそく試してみた。
たしか、最初に出したのはうどんだったと思う。
驚くほどたくさん食べたわけではない。
それでも、それまで頑なに口を閉じていたのりたまが、うどんは少し食べてくれた。
当時の私にとっては、**「食べられるものがあった」**というだけで大きな一歩だった。
食べられるものが、ひとつ見つかった。
でも、食べないことに悩む日々は、まだ始まったばかりだった。
次回は、食べられるものは増えても量が増えなかった日々と、スカスカだった幼稚園のお弁当について書こうと思う。
