はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに、 間違った場所に早く辿り着くだけである。【7つの習慣 #名言ノート79】
今回紹介させていただく名言はこちら!!
はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに、
間違った場所に早く辿り着くだけである。
世界的に有名な自己啓発本の金字塔である『7つの習慣』のなかでも特にこころに刺さった言葉です。どれだけ時間とリソースを投入していても、進んでいる道が正しいゴールにつながっていなければ意味がないということを教えてくれる言葉です。
言った人
スティーブン・R・コヴィー
(Stephen R. Covey)
アメリカ合衆国の作家、経営コンサルタント、教育者です。その業績から『コヴィー博士』という愛称で親しまれています。

著書『7つの習慣 最も成功した人々の原則(The 7 Habits of Highly Effective People)』で世界的に知られています。この本は、個人の生産性とリーダーシップを向上させるための原則を提唱しており、世界中で3000万部以上、日本でも200万部以上が販売されるベストセラーとなりました。
コヴィーは、「タイム誌が選ぶ世界で最も影響力のあるアメリカ人25人」の一人に選ばれるなど、国際的に高く評価されるリーダーシップ論の権威でした。フランクリン・コヴィー社の共同創設者でもあります。
2012年7月に79歳で亡くなりましたが、彼の提唱した「原則中心」の考え方は、今も多くの人々に影響を与え続けています。
単なるビジネス書の著者というだけでなく、人格形成、人間関係、リーダーシップ、そして人生そのものに対する深い洞察に基づいた普遍的な知恵を共有し、多くの人々の「効果的な生き方」を支援した、非常に影響力のある人物でした。
原則中心

スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』における「原則中心」とは、普遍的で不変的な「原則(Principles)」を、私たちの思考、行動、そして人生の中心に据える生き方を指します。
これは、一時的な流行や外部の状況、感情、あるいは他者の意見に左右されるのではなく、揺るぎない基盤となる真理に基づいて意思決定を行い、行動していくという考え方です。
『原則』の具体例としては以下のようなものがあげられます。
普遍性(Universal): 特定の文化、宗教、時代に限定されるものではなく、人類共通の真理であること。
不変性(Timeless): 時代が変わっても、状況が変わっても、その有効性が変わらないこと。
自明性(Self-evident): 多くの人が直感的に「正しい」と感じるものであること。
コヴィーは、多くの人が人生の中心に据えがちなもの(例:お金、仕事、配偶者、家族、趣味、敵など)は、不安定で、変化しやすく、私たちを振り回す可能性があると指摘します。これらのものを中心に置くと、それらがうまくいかないときに、私たちの心の安定や幸福も揺らいでしまうのです。
それに対して、「原則」を中心にすることで、外部の状況に左右されない安定性を得ることができると説いています。
効率性よりも「方向性」

はしごをかけ違えていれば、一段ずつ登るごとに、
間違った場所に早く辿り着くだけである。
この言葉は、『7つの習慣』の中で非常に有名な言葉であり、その「原則中心」の考え方を端的に表しています。
「はしご」とは、私たちが人生で達成したい目標や、それに向かって努力する行動を象徴しています。そして「どこにかけるか」とは、その目標が本当に自分にとって正しいのか、価値があるのか、あるいは普遍的な原則に基づいているのかを指します。
多くの人が日々の効率性や目標達成のスピードばかりを重視しがちだと指摘します。しかし、そもそも立てた目標が間違っていたり、努力の方向性が根本的にずれていたりすれば、いくら一生懸命に努力しても、それは望まない結果に早く到達するだけになってしまいます。
もしはしごを間違った壁にかけていれば、いくら速く一段一段登っても、目的地にはたどり着けません。それどころか、望まない場所にどんどんと近づいてしまうだけです。『7つの習慣』では「間違った場所へ向かって効率的に進むことほど、悲劇的なことはない」という言葉も紹介されています。
コスパ・タイパの「幻想」

ここまで読んでいただけたのであれば、近年やたら若者中心に流行っている『タイパ=タイムパフォーマンス』ないし『コスパ』はただの幻想であるということに気づけるはずです。
効率性よりも方向性が重要というコヴィー博士の考えは、現代社会における「コスパ」や「タイパ」の過度な追求に対する鋭い警鐘として非常に当てはまります。
「コストパフォーマンス(費用対効果)」や「タイムパフォーマンス(時間対効果)」は、本来、明確な目的を達成するための手段として非常に有効です。しかし、これが目的そのものになってしまうと、「幻想」と化してしまいます。
◆明確な目標がないコスパ/タイパの追求
どこへ向かうか分からないのに、どれだけ速く進めるか、どれだけ安く済ませるかばかりを考えても、結局はさまよっているのと同じです。最高のコスパで間違ったものを手に入れたり、最速のタイパで無意味なことに時間を費やしたりするだけになります。
◆「周りとの同調」という落とし穴
「みんながやっているから」「流行だから」という理由で、内容を吟味せずコスパやタイパを追い求めるのは、まさにコヴィー博士が言う「はしごをかけ違える」行為です。他人の価値観や流行に流され、自分自身の人生の目標や価値観を見失ってしまうリスクがあります。
◆加速する無意味さ
コスパやタイパを追求すればするほど、目標が不明確なままだと、その「無意味さ」が加速してしまいます。効率的に進む分だけ、間違った場所へ、より速く到達してしまうのです。
◆内省の欠如
本当に価値ある目標は何か、自分にとっての「成功」とは何かといった深い内省が欠如したまま、表面的な「お得感」や「時短」に踊らされていると、やがて虚無感や徒労感に襲われることになりかねません。
大切なのは「目的」と「原則」

結局のところ、本当に大切なのは、自分が人生において何を達成したいのか、どのような人間になりたいのかという「目的」を明確に持ち、その目的に沿って、普遍的な「原則」に基づいて行動することです。
コスパやタイパは、その目的達成のための強力なツールとなり得ますが、それらは決して目的そのものではありません。自分の人生の「はしご」が正しい壁にかかっているかを常に自問自答し、本当に価値あるものに時間とエネルギーを投じることが、充実した人生を送る上で不可欠だと言えるでしょう。
『7つの習慣』は私の人生を変えた書籍だと言っても過言ではありません。
書類だけで入れる専門学校を卒業してノリで営業職に就き一年で離職。その後フリーター、バイクで日本一周を経て、若さだけで何とか正社員で就職できた企業は地元の弱小企業でした。町工場で濁り切った意識の中、多いときは月60時間以上の残業をこなしても年収は300万円にとどきませんでした。
結婚を意識して付き合っていた現在の妻との関係を終わらせたくなくて一念発起し、『読書』と『英語学習』でなんとか逆転を試みることに決めました。26歳くらいの頃だったと思います。
『7つの習慣』を手に取ったのはそんなころでした。10年以上たった今では読破した書籍は200冊以上になりましたが、7つの習慣は1冊目か2冊目くらいの最初期に読んだ書籍でした。
『7つの習慣』はハードカバーの481ページにも及ぶ書籍なので、読み終わるのにかなりの日数を費やしましたが「いま、俺はすごい本を読んでいる・・・!!」という実感が読んでいる間ずっとありました。
結局、数ページごとに付箋が貼られ、本は赤いボールペンによる書き込みだらけになり、読み終わるころには「この本の書いてある通りにやってみよう!きっと何かが変わるはず・・・!」という超前向きな気持ちになれてました。
その後も自己啓発系の書籍を読み漁りながら、英語学習を続け、結果としてBe動詞の変化すらよくわかっていない状態から数年かけて、なんとかTOEICで600点を取得。ギリギリアラサーだったこともあり若さとTOEIC600点という2本柱で今も働いている外資系企業に転職することができました。
とはいえ、一時期は自己啓発本に傾倒しすぎて、まともに雑談ができなくなり、友人やとくに関係の浅い友人のパートナーに煙たがられいた時期もありますが・・・今となってはいい思い出です。笑
(自己啓発本はエナジードリンクなようなものなので用法容量を守って摂取しないと常にハイテンションな状態になって、そういった世界を知らない人からしたら、かなり話が通じない『変なヤツ』になってしまうんですよね・・・笑)
『7つの習慣』を読み終えてからもいろんなタイプの自己啓発本を読みましたが、今となっては一番最初に7つの習慣を読むことができて本当に良かったと思います。『原則中心』という哲学が自分の好みにもあってたこともあるかもしれませんが、とにかく、『7つの習慣』は一番好きな自己啓発本の中の1冊です。
道に迷ったときは幾度となく読み返してきましたし、今後も手に取ることはあるだろうと確信しています。
分厚い本ですが、一家に一冊あっても決して損じゃないと思います。別に通して読まなくても、目次を開いて気になる項目を読んだり、なんなら思い付きで開いたページから読んでも絶対に学びがあります。それだけ密度が濃い本なんですよ・・・。
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改めましてこんにちは。『Nick』と申します。大学は出てないけれど読書を続けて外資系企業で10年以上。そんな等身大のサラリーマンが200冊以上の読書経験と、日々の仕事や暮らしの中で出会った「心に刺さる名言」を紹介します。マンガ・アニメ・映画などサブカルチャーからの引用も多数掲載!
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