【創作裏話】年齢設定を十代後半にした訳
みなさんの小説の主人公の年齢設定は、どうやって、何を基準に決めていますか?
私の『われても末に』に登場する主役の三人(イリア、オリバー、マーシャル)の元になったキャラクターは、中学一年生の時に生み出しました。
なので、三人とも年齢設定は自分と同じ13歳にしていました。
しかし、『われても末に』ではイリアを15、オリバーは19、マーシャルは17にしました。
なぜ13歳の人物を一人も残さなかったのか。
それは、私自身が教員という仕事をしていて、この年齢だと、まだまだ親の保護が必要だし、一人でできないことのほうが多いと感じているからかもしれません。
もし冒険させるなら、保護者的な存在が必要ではないかと(『NARUTO』でいうところのカカシ先生的な存在)。
15歳以上になれば、自立し始め、多少親元を離れても何とか自分でやっていけるのではないかと考えました。
『われても末に』の元になった『リア王』では、イリアのモデルであるコーディリアが、父親である王に対してお世辞を言うことができず、怒らせてしまいます。
だから、イリアも当初はもっと生意気な、反抗期真っ盛りの15歳にしようかとも思っていたのです。15歳って「パパ、臭い」とか言ってる年齢ですしね。
でも暗殺とか政略結婚とか、父親が操られてるとか絡んでくると、「パパ、臭い」とか言ってる場合でもなくなってきたので、止めました。姉たちに反抗してる辺りですかね、残ったところと言えば。
上の兄二人に関しては、イリアを基準に大体二歳差くらいにしたので、17と19になりました。
18歳前後というのは、日本人ならちょうど高校を卒業して、大学に進学する歳です。
この年齢は、本人は一人前のつもりでいるけど、まだまだ知らない世界のことの方が多いし、価値観が違う相手とはぶつかるし、意外と子どもだったなと思うのです。
十代前半のころに比べると自立してますが、それでも親の影響は受けている、そんな年齢だったなと思います。
私は自分がこれくらいの年齢の時は、地方から上京し、誰も知らない土地で生活してました。価値観の異なる人たちとの出会いは、どちらかというと楽しかったことよりも、辛くて大変なことの方が多かったです。
実は、ここ数年当時のことを思い出しては悩んだり、辛くなったりすることが多くて、とても困っていました。時には夜眠っていると、悪夢として出てくることもありました。
しかし、『われても末に』を書いてから、そういう当時の後悔とか、不の感情とか、全部昇華できたなあと思うのです。
自分が当時嫌だなと思ったことをそのまま書くと、刺があるし暗い気持ちになりますが、小説としてワクワクする物語にした途端に、浄化されるから不思議です。
https://tales.note.com/kimanees/wj9h4ubrj63x5?ss=wslgudyh8vt4rm1
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