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夏の甲子園第6日(2)〇東海大熊本星翔vs北海

【〇東海大熊本星翔vs北海】
◆今大会初の6点のビッグイニングも出て、終わってみれば10―7のスコアは大味なゲームを連想させるが、高校野球らしい内容が詰まった見応えのあるゲームだった。北海の先発森健成くんは1年生。初回から147キロの球速を投じたが、高目に浮くなど制球のばらつきからカウントを取りに行く変化球をしっかり捉えられた。ストレート、変化球ともに制球がまとまってきたが3回を投げ切って降板。ほろ苦い登板となったが先々に期待を持たせる素材だった。初回2失点後、死満塁を併殺で流れを完全に作らせず、ゲームは前半5回までで3-3と拮抗。
◆東海大熊本星翔の7回表の攻撃は6点のビッグイニングとなったが、伏線は前の北海の攻撃で、2死一塁から浅川結翔くんの走塁ミスにあった。森君をリリーフした左横手投げ変則投手浅川くんは、犠牲フライの3点目で東海大熊本星翔の攻撃を終わらせ、味方がその裏3点を取って同点に追いつく流れを作り、自ら出塁していただけに小さなミスだが大きな流れを作るきっかけとなってしまった。失点につながったのはミスと四球。7回表、四球→送りバント悪送球→送りバント三塁内野安打→満塁からの初球スクイズ失敗→前進守備のショート後方へのフライ落球→タイムリーヒット→セカンドエラー→タイムリーヒット→セフティバント三塁手エラーと、短時間の間に目まぐるしい展開の中でビッグイニングが生まれた。エラーも強打・好打に対して精一杯に対応した結果だ。
◆東海大熊本星翔のエース水野右京くんは30キロの緩急差が持ち味。立ち上がりから持ち味全開で得点を許さなかったが、打順が巡り5回裏に捕まった。同点に追いつかれなおもピンチで緒方龍之介くんに継投。熊本県大会では7回までは投げていた水野くんも全国レベルでは、打順が進んで対応してくる北海打線に苦しんだ。ゲームは6回の大量点で勝負あったかに見えたが、そこは高校野球、甲子園。北海も東海大熊本星翔が繰り出すリリーフ陣を攻略し、8回を終えて3点差まで詰め寄った。放ったヒットは14安打で東海大熊本星翔の11安打を上回ったが、何と記録されたエラーが5つ。エラー0と守り切った東海大熊本星翔との明暗を分けた。「守る」「諦めない」。両チーム合わせて30人の選手が出場。ベンチ、スタンドも含めて文字通りの走力戦の結果だけに、観る側も大いに引き込まれる内容だった。

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