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小さな優しさの積み重ねが、人生を形作っていく

年齢を重ねると、残りの時間を考えるようになります。
若い頃は、「まだ先がある」と思っていました。
でも今は、一日一日が以前より大切に感じられます。

だからこそ、できるだけ穏やかに、まっすぐに生きたいと思うのです。

誰かを傷つける言葉を減らしたい。
意地の悪い気持ちを長く持たないようにしたい。
小さなことで腹を立て続けないようにしたい。

そんなことを考えるようになりました。

大きな悪いことは目立ちます。小さな悪いことは少しずつ心に残ります。

少し冷たい態度。
ちょっとした悪口。
見て見ぬふり。

大きな良いことは目立ちます。小さな良いことは少しずつ残ります。

落ち込んでいる人に、やさしく声をかける。
店員さんに「ありがとう」を伝える。
道ばたの花を見て、少し足を止める。

そんな小さなことで十分なのかもしれません。

しかも、それは誰にも気づかれなくていい。
立派に見せる必要もありません。
人から評価されるためではなく、自分の心が荒れないためにする。
私はそんな生き方が好きです。

世の中を見ていると、ずるい人が得をしているように見えることがあります。
人を押しのけて前に出ていく人がいます。
それは、その場だけの成功なのかもしれません。

毎日の言動は、少しずつ自分の中に積み重なっていきます。
乱暴な言葉を重ねれば、心も荒れていく。
やさしい言動を重ねれば、心も穏やかになっていく。

静かに、そして確かに積み重なっていきます。

大きな善ではなくていい。
ほんのちょっとした親切でいい。
今日一日、「あれでよかった」と思えることが一つあれば、それで十分です。

そんな日を静かに重ねながら、時を噛みしめていくのだろうと思っています。

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