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近年の作品をレコードで聴く意義は? THE SMITHS, MORRISSEYの事例

皆さんは今、どんな媒体で音楽を聴いてますか? サブスクアプリ? ハイレゾファイル?  CD?  Vinyl(レコード)?
私の世代の方は大概1985-6年頃にレコードからCDに乗り換えたと思います。 そしてこの10数年の潮流に乗ってレコードに回帰した方が少なくないかと想像します。CDとの浮気に耽って非情にも安く売り飛ばした、かつては日々愛でたレコード。今更の未練が沸き、何倍もの値段で買い直す愚行。罪悪感と相応の喜びが混じった合法ドラッグの快楽から抜けられない。そのまま私のことなのですが、さすがに買い直す旧譜は種が尽きて、手持ちの盤で余生は送れるかなと思いつつも、好きなアーティストの新作が出るとレコードを買ってしまいます。
しかし、最近確信しました。近年の作品はこと再生音については、レコードと相性が良くない! 但し私はクラシック、ジャズに疎く、ロックもジャンルが偏っていますので広範の考察は出来ません。あくまでも狭い守備範囲での個人の感想です。

MORRISSEY 2026とTHE SMITHS 1986

The Queen Is Dead 1986 v.s. Make Up Is A Lie 2026
Left: ROUGH96 A-1U-1-1-x1 FEAR OF MANCHESTER Made In England 1986
Right: SIRE 093624829799  301520E1  02450738 2448782  Made in Czech Republic  2026

MORRISSEYが複数のレコード会社との衝突を繰り返した末、ようやくSIREと契約できて今年発売された新作Make Up Is A Lie、3月のリリース日にサブスクアプリ(Apple Music)で聴きました。内容はモリやん節全開で、愁いを含む曲からROXY MUSICのカヴァーまで多様で文句は無く、リピート再生して楽しみました。
数日後にレコードを入手して、平面的で深み、3D感が無く、中音域が引っ込んだ貧弱な音にガッカリしました。安くないのになんて事!

この作品に限らず、近年の音楽は主流リスナーはBluetooth経由でデジタル機器で耳聴きすると想定して録音、ミックスしているのでしょう。
去年、何枚か女性アーティストの近作レコードを買いましたが、やはりBILLIE EILISH以外は総じて音が平面的で落胆しました。サブスク音源の方が活力がありました。

WETLEG, BILLIE EILISH
HORSEGIRL, PACIFICA

ビジネス視点で見たら、アナログブームとはいえ、部屋にオーディオ機器を揃えて複数のスピーカーで音を体感して、微細な点にあれこれ文句を言う面倒くさい極く少数のリスナー相手に、録音、ミックス、カッティングの手間、コストを投入することなど愚の骨頂ですね。家具紛いのオーディオが主流の時代には、作り手達もいかにリスナーの部屋でスタジオ生演奏  (実際には当時も各パートは個別に演奏されて、別トラックに録音されていたので、擬似生演奏と表現するのが正しいかな?) が再現されるかに、工夫と労力を費やし、ビジネスも成り立ったのでしょう。レコードのカッティングエンジニアも技を熾烈に競い合ったのでしょう。 

MORRISSEYに戻りますが、試しにスマホとアンプをUSB接続してサブスク音源をオーディオ機器で再生したら、モリやんの声もバンドの演奏もレコードより立体感があり、音域のバランスが良い聴くに耐え得る音でした。

40年遡って、THE SMITHSのThe Queen Is Deadに針を落としてみます。発売直後に横浜元町のタワーレコードで買ったUK盤は、CDとの罪深い浮気時代にも手放さず、今や私の無人島レコードの頂点に君臨しています。
A1からB5まで、決してハイエンドではない私のオーディオ機器でも縦、横、奥行きに実に豊潤なMORRISSEY,MARR,ROURKE,JOYCEのアンサンブルが溢れ出して、Make Up Is A Lieで燻っていた焚き木に新鮮な空気が流れ込んだかの如くに燃え上がる! シビレますね!
並行してCD数種類、2017年のレコードボックスセットも聴いていますが、この初期盤の清冽な音質がベストと思います。

以上を教訓に、今後はきっぱりレコード断ちできるのか、ズルズルと買い続けるのか、これはまだ確信が持てません。 あれ?



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