見出し画像

高校時代。初めてのアルバイトに捧げた日々…後編。

今回、この記事を書いたきっかけですが。

実は、PRINCESS PRINCESSの楽曲でした。

「Diamonds」
「世界でいちばん暑い夏」

寒い真冬のこの時期になぜか。
チャリを漕ぎながら、なんとなく…心に浮かんで口ずさんだ曲が、プリプリだったのです。


自分は、もともと歌が好きです。

内気な自分は、人前歌ったりすることは、あまり得意ではありません。

そんなに歌が上手いわけではありませんし。
プロの歌手のように、心に響く歌声が出せるわけでもありません。

若い頃、カラオケにはよく行きましたが。
ここしばらくは、歌うことを忘れてしまっていました。

そんなときでした。

心が、ほんの少しだけ弱っていた日。
一人で疲れはてて歩いていた、仕事からの帰り道の日。
夜道に、チャリを漕いでいたある日。

最初は小さな声で。
歌が、自然と声になってこぼれ出るようになりました。
気がついたら、歌声は心のそこからあふれでるようになったのでした……

他の人に聴かれたら、ちょっと恥ずかしいですよね(笑)

幸い、人は普段からあまり歩いていないので、
心置きなく、気分に合わせていろいろな歌を熱唱できます(笑)

さて、本題です。

初めてのアルバイト。

夏休みの友人との旅行までに、たくさん働いて、お金を手に入れたい!

はりきって、バイト先に向かうようになりました。
平日は、学校帰りの夕方から夜の十時まで。
(高校生は、法例で深夜十時以降は帰らされました)
休日も、シフトを入れてもらい、朝から夕方まで働くようになりました。

ファーストフードのお仕事は、当時の自分にとって、覚えることは予想以上に多かったです。
(お恥ずかしい限りです……)

レジにも入るようになり。
操作をひととおり教わりましたが、本番ですぐに対応することになりました。
ピークタイムは、3つのレジ全て、お店の外にはみだしそうなくらいの大行列になっておりました。
とにかく忙しく、お客さんが途切れることはほとんどないお店でした。

パントリー(ファーストフードでは、お肉やバンズを焼いている調理箇所にあたります)への、オーダーの掛け声や合図も大事です。

完成したハンバーガーを包んだり、ドリンクを入れたり、揚げたポテトをすくったり。
提供するまえの、直前の段取りも覚えなければいけません。
また、テイクアウトのときは、紙袋に綺麗に包んだものを入れなければなりません。

レジに入っていないあいだは、お店のフロアのテーブルを片付けたり、ゴミを集めたり、トレイを拭いたり。

自分は、平日は深夜までシフトに入っていたので。
閉店直前の片付けや、フロアのモップ掛けの清掃なども頑張りました。
(お掃除は、いつも段取り悪い自分は、定刻までに終わらないことばかりでした💦)

体力的にも大変な毎日でした。

慣れない環境、初めての事ばかりで奮闘していたさなか……
お店の有線で、いつも流れていたのが、PRINCESS PRINCESSの曲だったのです。

ちょうど夏休みに入った頃。
「世界で一番暑い夏」が、まさに自分の心の波長とシンクロしていたのかもしれません。

あの曲に励まされ、自分にとっての大好きを求めるために、来る日も来る日も頑張りました。

バイト先では、新しいお友だちや先輩と知り合うことができました。
とても仲良くしていただき、お世話にもなりました。

お世辞にも社交的とはいえない、仕事の覚えも悪い自分に、皆さんとても優しく接してくださったのです。

そのお店で、唯一。どうしても苦手意識を感じてしまう方がいらっしゃいました。

そのお店の店長でした。

けっして嫌いだったわけではありません。

とても真面目で、ときにはユーモアもありましたし、清廉で実直なお方でした。
いまでもそう思い、とても感謝しています。

ある日の事。
休日の、ピークタイムに入ったばかりのときでした。

レジに並ぶ人々。
自分は、その忙しさで緊張しながらも、たどたどしくレジの操作をしていて。
よくは覚えていないのですが。
そのときはなにか、オーダーミスか、操作ミスをしてしまったのでした……

店長にお叱りを受けました。

店長のお怒りも、ご指摘も、もっもとなことでした。
そのとき、お説教は理路整然と続き、口調も厳しくなりました。

自分は。

お待たせしているたくさんのお客様にも、店長にも、大変なご迷惑をおかけしてしまった……!
そんな風に思って。

気がつくと、ポロポロと泣き出してしまったのでした……

そのときの店長は、とても戸惑い、困ったようなお顔をされてしまいました。

もしかしたらですが。
目の前の高校生を、泣いてしまうまで追いつめたのかもしれないと、後悔されたのかもしれません。

でも自分は、店長を困らせたくて、わざと泣いたわけではないのです。

あの出来事は、いまにして思えば……

お仕事にたいして、真剣なお気持ちの店長と。
真剣だけど、能力の追いつかなかった若かった自分との。
ほんの少しのもどかしさと、すれ違いだったのかもしれません。


あとで、そのときの事を、いろいろな先輩方に慰めていただきましたが。

どうしても、自分は店長のことを悪く思うことはできませんでした。

気持ちが落ち着いて、もう泣かなくなったら。
いつか謝りたい。

そう願っていたのですが、それは叶いませんでした……

店長は異動となり。

そのあと、落ち着いてご挨拶する機会に恵まれないままになってしまったのでした。

その当時は、とにかくいたたまれない気持ちでいっぱいで……
自分からは、こんなことを誰にも言えないでいましたが。

プリプリの曲を聴くたび、心に浮かぶたびに。

あの曲の歌詞のように、そんなほろ苦くて、どこか夏のキラキラした想い出ごと。
当時の、純粋で一生懸命だった自分に、そっと寄り添って……

「大丈夫だよ。
いつかきっと。そんな経験に、ありがとうって言える日が来るよ」

そう語りかけたいと、心から思えるようになったのでした。

店長。
あのときは、泣いてしまってすみませんでした。
こんな弱虫な自分を、真剣に、真っ正面から叱っていただいたこと。
心から感謝しております。

この気持ちが、どうか届きますように。

初めてのアルバイト。

いろいろなことがありましたが。

あの夏の日々は、友だちと出かけた旅行と同じくらい、いまでも心のなかにほんのりとした灯りとなって根づいております。













いいなと思ったら応援しよう!

徒然なるままに…チゲ鍋妄想150%♀ もしも気が向いたら、お願いします🙇✨ 家族の食費と、画材代などにありがたく使わせていただきます🙇✨ 嬉しいな🎵嬉しいな🎵