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「中国共産党が語れない日中近現代史」兼原信克&垂秀夫(新潮新書)/日中相互作用によって紡がれる東アジアの近現代史

一流外交官二人の座談による日中近現代史

第二次安倍内閣の国家安全保障局次長兼原信克氏と
中国共産党に恐れられた前中国駐在大使垂秀夫氏の、
二人の一流外交官による日中近現代史。
お二人の座談によって、東アジアの近代史を通史で学ぶことが出来る。それはいわゆる教科書で習う自虐史観ではありません。偏向メガネを通さない近代史を学ぶことが出来ます。

近代つまり江戸後期以降の日中近代通史を座談してくれており、日本にとっても中国にとっても、その歴史は日中の相互作用によって紡がれていることがわかります。
歴史を学ぶということは、自国の国益という軸に沿って事実を丹念に追うことでしか得られません。その重要な一助をこの書は与えてくれます。
座談は、時代を追いながら進められており、事件や人物が一筋に繋がるように語ってくれます。日中関係を中心に語られることで見えてくる立体構造が新たな視点を読者に提供してくれます。

そしてこの書の重要性は、日中関係の現在=今を語ってくれていること

そして、この書の何より重要な点は、
近現代の通史を歴史書ではなく、現在=今に焦点を絞ってくるように示してくれていることです。
現在=今の問題を今の事件、人物を生々しく精度高く語ることで現在の日本の問題が真に胸に迫ってくるように感じられます。

中国は、近代から現代にいたるまでこんなに国力を持ったことはなかった。それはすでにはるかに日本を凌駕する力である。
確かに生産力、そして何より軍事力において圧倒的な力を持つに至った。この危機的状況に日本人は真剣に対処していかなくてはならない。
そのために何を具体的に論ずべきで、どう行動すべきか?
そういうことを高市早苗首相だけでなく、日本人皆が具体的に考えなければならない時代なのだ。
それには、ここに書かれている真っ当な日中の歴史にこそ学んでひねり出さなければならない。

というようなことを考えざるを得なくなる好著が、
この「中国共産党が語れない日中近現代史」
です。

有志には是非ご購読いただきたいと思います。


以下参考までに関連する本欄記事を添付しておきます。



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