紅茶色の瞳
「君の瞳って、紅茶色だね」
彼が私の瞳を
いたずらな目でのぞき込む。
彼とお揃いのダージリンティーを飲むひととき。
笑顔で視線をかわす。
目に映るすべてが
キラキラと輝いていた。
季節は静かに巡り、
窓から入る風の色も
少しずつ変わっていった。
彼はコーヒーを一口飲み
「じゃあね」と席を立った。
あの人の後ろ姿が
ゆっくりとにじんでいく。
ねぇ。
大好きだったよ。
さよなら。
また未来のどこかで…。
オレンジ色の夕日が、
紅茶色の瞳をあたたかく包む。
このままで。
今はこのままで…。
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