見出し画像

ときをこえて

この腕時計は、
35年近く私の人生の歩みを
いちばん近くで見守ってくれた、
「相棒」のような存在です。

静かに時を刻む、私の相棒。


時はさかのぼり、35年前。
16歳の女子高生だった私は、
放課後、友人たちとファッション雑誌を見て
盛り上がる時間が大好きでした。

笑い声に包まれていた放課後。


雑誌の中で紹介されていた
「アニエスベー」の腕時計に一目惚れし、
私はどうしても欲しくなりました。

この出会いが、すべてのはじまり。


腕時計の値段は、2万円前後。
お小遣いが月5000円だった当時の私には、
とても高価なものでした。

両親から、お金の大切さを学びました。


母に相談し、
日曜日に家のおそうじや夕飯作りをして
300円ずついただきながら、
少しずつお金を貯めていきました。

少しずつ、夢に近づいていく。


数ヶ月後、
私はついに念願の腕時計を
手にすることができました。

16歳の私は、
その喜びとともに
「この腕時計をずっと大切にしていこう」と
静かに心に誓いました。

この気持ち、忘れない。


それから私は、
バンド交換やメンテナンスをしながら
毎日やわらかい布で腕時計を拭き、
「ありがとう」と声をかけてきました。


そして、時は流れ
50歳になった今。


この腕時計を身につけて、
大切な人と一緒に
太陽が降りそそぐ青空を眺めています。

これからも
この腕時計とともに、
ときをこえて
歩んでいきます。

ときをこえて、いまここに。

いいなと思ったら応援しよう!

えだまめちゃん よろしければ応援お願いいたします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費と、大好きなほうじ茶に使わせていただきます😊🍵