重箱の隅をつつくから学ぶもの
先日、久しぶりに「重箱の隅をつつく」という場面に遭遇しました。
ある人が、小さなミスを見つけて周囲に聞こえるように話していました。
でも、そのミスは重大なものではありません。
物の置き場所が少し違っていただけ。
それだけのことでした。
もちろん、それが安全に関わることや、決められた手順を守らなければ事故につながることであれば話は別です。
その場合は、理由を説明し、再発しないよう指導する必要があります。
ルールには「守る理由」があり、それを伝えることにも意味があります。
しかし今回のようなケースであれば、
「ここ、場所が違っていましたよ。」
「直しておきました。」
それだけで十分ではないでしょうか。
仕事は前に進みますし、相手も次から気をつけようと思えます。
それ以上に、
「あの人はなっていない。」
「こんなこともできない。」
と周囲に聞こえるように話すことに、私はあまり意味を感じませんでした。
改善が目的なら、必要以上に人前で話す必要はないからです。
むしろ、その姿は「自分は気づいている」と周囲に示しているように受け取られてしまうこともあります。
なぜ、そこまで反応するのか
最初は、ただ疑問でした。
「なぜ、そこまで言うのだろう。」
そう考えているうちに、一つの答えが浮かびました。
その人にとって、そのルールはとても大切なものなのかもしれない。
過去に同じようなことで困った経験があったのかもしれない。
だから、小さなことでも強く反応してしまう。
そう考えると、行動の理由は少し理解できます。
もちろん、理解することと納得することは違います。
私は、人を必要以上に責める伝え方が良いとは思いません。
それでも、「その人には、その人なりの理由があるのだろう」と一度受け止めてみると、不思議と苛立ちは少し小さくなりました。
変えられるのは、自分の受け止め方
相手を変えることは簡単ではありません。
だからこそ、自分の受け止め方を選ぶことのほうが大切なのだと思います。
相手の言葉にそのまま反応するのではなく、
「この人にとっては、大事なルールなんだな。」
そう考えるだけで、感情に振り回されにくくなります。
そして、自分が逆の立場になったときは思い出したいのです。
小さなミスを見つけたとき、本当に必要なのは、人前で大きく指摘することなのか。
それとも、静かに伝え、必要なら直し、仕事を前へ進めることなのか。
重箱の隅をつつく人は、これからもきっといるでしょう。
だから私は、その人を変えようとするよりも、自分がどんな伝え方をする人でありたいかを大切にしたいと思います。
小さなミスを責める人ではなく、小さなミスを静かに解決できる人。
そんな人でありたいと思っています。
