子どもの発想には、今日もかなわない。
「ねえねえ、一番、お金持ちだけどお友達がいないのと、二番、世界一貧乏だけどお友達がたくさんいるのと、どちらがいい?」
夏休み中、我が家で一緒にお風呂に入っている時、大きな嵐(孫9歳)が私に尋ねる。
「お友達がいないのは寂しいよね〜。二番かなぁ」と答えると、
「ふぅ〜ん。世界一貧乏だけどいいの?」
と、すかさず被せてくる。
「う〜ん、世界一かあ。それは嫌だけど、お友達がいれば何か食べさせてくれるかもしれないじゃん」
すると今度は、
「そうだね。じゃあさぁ、100歳まで生きられるのと、寿命を10歳誰かにあげるのと、どちらがいい?」
大人では考えられない斬新な質問にタジタジ。
「10歳あげたら、あとどのくらい生きられるかわからないから、それは無理だな」
というと、
「じゃあ、寿命が50歳縮まるのと……。」
「もう寿命、あと50年も残ってないな。残念ながら。」
その時、小さな嵐(孫5歳)が割り込んできた。
「ねえねえ、ドラゴンになるのと、ニンゲンとどちらがよい?」
「そりゃニンゲンでしょ」
小さな嵐の質問は単純で答えやすい。
……と思ったら、
「血の雨が降るのと、ナイフの雨が降るのと、どちらがよい?」
なんじゃ、その質問。
真面目な答えは望んでいないんだな。
子ども心を鷲づかみにするような返しを必死で探す。
「ことごとく降ってくるナイフを、ちゃっちゃと素手でつかんで落としてみせる!」
そう言って、ポーズをとった。
……。
受けなかった( ; ; )
子どもの発想には、今日もかなわない。
夏休みのお風呂は、私の頭をやわらかくする時間でもある。
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