歌志内線・炭鉱・三浦綾子 /郷土館ゆめつむぎで出会う歌志内の魅力
突然ですが,「地名クイズ」です。
以下は,北海道にある地名です。
何と読むでしょうか?
1. 野花南
2. 幾春別
3. 長都
4. 雄冬
5. 歌志内
これら全て,私が好きな地名です。
地名の語感が良かったり,景色が素晴らしかったり,人情を感じたり,何かしら心を惹かれる街です。
5.歌志内は,分かりますか?
ヒントは,タイトル画像です。
(というか,答えそのものです)
歌志内は,「うたしない」と読みます。
今回は,歌志内にある「郷土館ゆめつむぎ」の紹介記事です。
(クイズの答えは,記事の最後に発表します)
◆ 歌志内市
歌志内市は,北海道のほぼ中央部に位置し,札幌市内から車で2時間半程で行ける街です。

かつて炭鉱で栄えた街で,昭和23年(1948年)には,46,000人を超えていましたが,炭鉱閉鎖に伴い,現在では,2,500人。
全国で一番人口が少ない市です。
山々に囲まれた自然豊かな街で,スイスのチロル地方をイメージした街づくりが行われています。

倉本聰さん脚本のドラマ「昨日,悲別で」の舞台としても有名になりました。

さっそく,歌志内市郷土館ゆめつむぎへ入ってみましょう。

こちらの郷土館は,炭鉱や鉄道歌志内線をメインに,展示している印象です。



次に,3つの見どころをお伝えしましょう。
1.歌志内線の旅
こちらは,客車のボックス席で,実際に座ってみることができます。

生地のこげ茶色と肌ざわりが,昭和レトロを感じさせます。
ボタンを押すと,電車から望む歌志内線の風景が画面に流れます。

各駅で停車しながら進むので,まるで,実際に歌志内線を走っているような気分になります。
映像を撮影された方と,フィルムを大切に保存されていた方には,心から感謝です。
2.炭鉱住宅のスライド
他の資料館でも,炭鉱の写真はよく見かけます。
しかし,こちらでは,写真を大きく引き伸ばし,スライドにして,ナレーションを入れました。
手を伸ばせば届くような感覚,タイムスリップして,自分もその場に入り込んだ臨場感が格別です。
「ごめん。味噌切らしちゃった。貸してくれない?」
「ほらほら,けんかしないで,仲良くあそびなさい」
「今日は,一番方(いちばんかた)ですか。どうかご安全に」
そんな会話が聞こえてきそうです。
ナレーションもわかりやすくて,当時の様子がよく伝わってきました。


3.教師 三浦綾子先生
館内には,三浦綾子さんのコーナーがあります。
作家の三浦綾子さんと言えば,旭川というイメージですが,高等女学校卒業後,教員として採用され,歌志内市神威(かもい)小学校で,2年5ヶ月勤務していたことを知りました。
教員時代の写真などが展示されており,興味深く見学しました。


歌志内での教員時代の思い出が,「石ころのうた」や「銃口」に反映されているとのことで,ぜひ,読んでみたいと思いました。
以上,郷土館ゆめつむぎ・ 3つの見どころでした。
驚いたことに,このような素晴らしい郷土館が,入場料無料なのです。
無料で見学するのは,申し訳ない気持ちになり,応援の意味を込めて,受付前にあった,手のひらサイズのミニ本,「ゆめつむぎ」ブックレットを購入しました。



書店では販売されていない,オリジナル商品ではないかと思います。
この類の本は,字が小さすぎたり,説明がくどかったりで,読むのを断念することがよくありますが,「ゆめつむぎ」ブックレットは全くそんなことはなく,興味を持って読み進めることができました。
ところで,みなさんは山本有三さんをご存知でしょうか。
ドイツの詩人ツェーザル・フライシュレンの詞「心に太陽を持て」を翻訳した人物です。
詞の一節,
「心に太陽を 唇には歌を」
が印象的です。
歌志内の地名にも,「歌」が入っています。
そして,もう一つは「志」。
「みんなで歌を歌いながら,志を高く掲げて,明るい未来へと進んでいこう!」
このような意味にも受け取れませんか。
歌志内という地名には,住民の願いと決意が込められているように感じました。
そして,郷土館ゆめつむぎの「ゆめつむぎ」は,夢を一つ一つ叶えていくこと。
郷土館ゆめつむぎの訪問から,「歌志内の明るい未来」を感じることができました。

■ クイズの答え
野花南(のかなん)
幾春別(いくしゅんべつ)
長都(おさつ)
雄冬(おふゆ)
歌志内(うたしない)
