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午後3時は、みんな自由

週末、午後3時。

家の中は静かに散らばっている。夫はドラマを見ながら昼寝。中2長男は自室でゲーム。小6二男はオンラインゲーム。私は5冊の本を並べて、どれを読もうか迷っている。

4人とも同じ家にいるのに、別々の時間を過ごしている。

夫はAmazon Primeで『スタートレック』を見ながらウトウト。3人掛けソファを贅沢にひとりで使って、緩み切った格好だ。お腹を出しているので、あとで腹痛になっても知らないぞ。お昼にビールを飲んだので、今が一番いい気分なんだろうな。大好きな『スタートレック』のあとは、きっと『スターウォーズ』か『鎌倉殿の13人』だと思う。起きればの話だけど。

長男は、自室でパソコンのゲームをやっている。超インドア派な長男は、引きこもるのが得意中の得意だ。昼前も部屋で漫画を読んでいたらしく、終始ご機嫌な様子。宿題はやったか聞いたら、今日はお勉強お休みデーらしい。好きなことを好きなだけやって過ごしていい日なんだって。なんとうらやましい。私にもそういう日が欲しい。家事をやらなくてよくて、ひたすら本を読むか映画を見にいくか、文章を書いていればいい日があったらいいなぁと本気で思う。

二男は、リビングの隣の部屋でNintendo  Switchでゲームをやっている。通信機能を使って友達とチャットをしながら、延々と遊んでいる。こちらも今日はお勉強お休みデーらしい。光の速さでお兄ちゃんのマネをする。好きなだけゲームをやって、友達と通信している。おしゃべりする声がよく聞こえるので、夫がたまに「うるさい」と言うが、気にしないでずっと喋っている。楽しそうでなにより。

私は、文章を作りながら次に読む本を選んでいる。読みかけの本を読み切ってしまうのか、新しい本に手をつけるのか。本棚から5冊引っ張り出してきて、食卓に並べた。読みかけだろうと新たな本だろうと、どちらに転んでも、楽しいことしかない。

読みかけの本の続きも気になる。でも、読み終わるのが惜しくてちびちび読んでいるところもあるので、進めたいような進めたくないような複雑な気持ち。本の残りの厚みを確認しては、ため息が出てしまう。恋人とやっと会えたのにもうすぐ帰らなくちゃいけないときの、名残惜しい気持ちと似ている。恋人との逢瀬は帰る時間が決まっているけど、読書は時間を遅らせることができる。だから、私の読むペースで好きなように読めるのがいい。

でも、新しい本も気になる。Xのフォロワーさんが次々手に入れている本で、気になっていた。フラフラ散歩に行った書店で出会ってしまい、「はじめに」を読んだら運命を感じて招き入れた1冊。タイトルが強い。『良い子でいたら幸せになれるんじゃなかったのかよ』という。私の言いたいことが詰まっていそうな本だから、これから読むのが楽しみだ。

もう1冊、新たに手をつけようとしている本がある。珠玉のエッセイが詰まっている『ベストエッセイ』の2026年版だ。世間に発表された数あるエッセイの中から編纂委員が選んで収録した、エッセイの宝箱のような本である。つい、好きな著者だけ手に取ってしまうけど、多岐にわたる人たちのエッセイを一気に読める機会はなかなかない。勉強にもなるだろうけど、まずは楽しむことを優先したい。

あ、そろそろ洗濯物が乾くころだ。

一旦、本選びはここまで。
候補は絞れたから、あとは気分次第。

洗濯物を取り込んで畳み、アイロンをかけなければ。
夫を起こして、一緒に畳もうかな。

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