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とにかく愛するワンピースを語らせて

4年前、あるワンピースを買った。

シルエットが素敵で、一目惚れだった。
運命の出会いとさえ思った。
洗濯表示を見たら、おしゃれ着洗い可能となっている。
これはもう買うしかない。

買い物は即決スタイルの私。
勢いづいて買おうとした。

でも、このワンピースを買うには1週間迷った。
だって、私が普段着る洋服にしては、高価だから。
2万を超える服なんてもったいないという気持ちが、私にはあった。

それに、普段の私はパンツスタイル一辺倒。
果たして、ワンピースの出番はあるのか。

そんなことを考えていたある日、夫が言った。

「クリスマス、ホテルのビュッフェを予約したよ」

ホテルでビュッフェ。
やっぱりおしゃれして行きたい。
しかも、お腹いっぱいになりたいから、お腹周りが目立たない服にしたい。

そこで私は、ワンピースのことを思い出した。
ゆったりシルエットで、お腹周りが目立たない。
買おうとしているのは黒。
濃い色合いだから、太って見えない。

いつ買うの。
今でしょ!

心の中の林修先生が強烈にプッシュしてきた。
林先生に説得された私は、スマホアプリの購入ボタンを力強く押した。

着たときの気持ちを、数年前のファッション雑誌のような表現にすると、こうなる。

生地に落ち感があって、揺れる感じがドラマティック!
シルエットにメリハリがあるから、スタイルアップが叶う!
ウエストの切り替えが上にあって、お腹が目立たない!
きちんと見えと女性らしさ、着やすさを叶えた、万能スタイル!

いや、本当に誰が着ても女性らしく見えるのよ。
中性的な見た目の私でも、女性らしく見えるのだから。

それだけ、このワンピースを愛している。
いいところがたくさんあるので、とにかく語らせてほしい。

まず、上品。
普段、品とは程遠い生活を送っている私でも、着ればお上品に見える。
スーパーのもやし売り場でお気に入りのもやしを見つけてガッツポーズを決めている人間とは思えない品の良さが、着るだけで生まれる。
丈が長いから、多少ガニ股で歩いてもバレない。
私の滲み出る下品さを、上品なシルエットで全部包んでくれる頼もしさがある。

そのおかげで、このワンピースを着ていると家族から大切にされる。
今日も実は着ているが、私の姿を見た夫が「ワンピースだね♪いいねいいね♪」と気分上々になっていた。
家族に女性が私しかいないので、女性らしい格好をしていると喜んでくれるようだ。
褒め上手の小5二男からも、「今日かわいい」と言ってもらえた。

コーディネートが爆速で完成するのも、侮れないポイント。
寝坊して服を決められないときにこのワンピースを被ってしまえば、コーデの9割は決まったようなものだ。
買ってみて気づいたけど、ワンピースって時間がないときのコーデの味方だ。
上下の組み合わせを決めなくていいから、服を決めて着替える時間が大幅に短縮できる。
時間がないときほど、ワンピースの出番となる。

また、さっきから言ってるけど、体型を程よくカバーしてくれる。
シルエットが秀逸なのだ。
上半身は付かず離れずのフィット感。
やや高めのウエストからはギャザースカートに切り替わる。
おかげで、お腹周りを絶妙にカバーしてくれる。
だから食べすぎてお腹が出っ張っても、全然気にならない。
実際、先述したホテルのビュッフェでも、お腹が目立たず心ゆくまで食事を楽しめた。
158センチのわがままボディをスタイル良く見せてくれるなんて、頼もしいったらありゃしない。

もしかすると、ワンピースだから寒いかもと思われるかもしれないが、そんなことはない。
絶妙シルエットなので、中にヒートテックを仕込める。
着膨れしないおかげで、見た目がおしゃれなまま暖かい。
さらに、生地がウール混。
かなり厳しい冬でも、意外と寒さ知らずだ。
タートルネックのおかげで首元もマフラーなしでもいける。

靴やアクセサリー次第で、どこへでも着て行けるのも良い。
華奢なネックレスやヒールの靴を合わせれば、上品に着こなせる。
きちんとしたジャケットを合わせれば、仕事の勝負服に。
ダウンジャケットにスニーカーを合わせれば、カジュアルにも決まる。
大判ストールを合わせれば、室内でほっこりココア飲んでそうな優しげな感じになる。
なりたいイメージや気分に合わせて、コーディネートできる。

さらに、これもちらっと先述したが、家で洗濯できる。
干すには少し苦労するが、家で洗えるのはありがたい。
クリーニングに出していたらお金がかかるので、本当に嬉しい。

こんなに魅力がいっぱいなので、ますますこのワンピースに手が伸びる。
高価だと思っていたけど、すでに元を取れるほど着た。
なのに、生地がヘタレない。

コーデ面も見た目も生地の扱いやすさも全部叶えてくれる。
頼もしい、最強のワンピースだ。

このワンピースとともに、今年の冬も存分に楽しみたい。

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