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モミジの若葉に文章を乗せて。

みずみずしく、ピンと張った若葉。

散歩の途中で見つけたモミジの木に目をやると、若葉がキラキラと輝いていた。紅葉のころのしっとりした雰囲気とは違う、周りをパッと明るくする空気をまとっている。

曇りがちな空模様なのに、それでも存在感を放つ若葉のモミジ。元気ではつらつとした様に、勢いすら感じる。

みずみずしい若葉のころのモミジも、生命力があふれた美しさがある。日の光とともに輝く様子は、初夏しか見られない。周りの人は若葉の魅力に気づいていないけど、私は若葉が風で揺れるたびに目を奪われる。

紅葉のころのモミジは、誰の目にも止まる。赤く色づいた葉は、人々の視線を集め、カメラを向けられる。あたりが一気に華やぐあの季節は、人生で言えばピークの美しさだろう。

それに比べて、若葉はまだ始まったばかり。人目に触れず、みずみずしく芽吹き、日光を浴びてこれから大きく育っていく。紅葉ほど注目されなくても、初夏の一瞬しか見られない美しさが、そこにはある。人目を惹かなくても、私は、その美しさに足を止めてしまう。

──もしかしたら、私の文章も若葉と同じなのかもしれない。

今やっと芽吹いたばかりで、日光を糧に成長する過程だと思う。人目に触れることも少なく、称賛の声が寄せられるわけでもない。誰の目にも止まらず、風に揺らぐたびに心も揺らぎ、自分の存在を確かめている。それでも誰かがふと立ち止まってくれることを信じて、毎日書き続けている。

だから、私は探したい。
モミジの若葉を「美しい」と気づいてくれる人を。

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