どうしようもなくグルメ。
やっと、小5二男の胃腸風邪が治った。
治りかけたと思ったら発熱するなど、最後の最後までとんでもなくしぶといウイルスだったけど、無事にやっつけられた。これまでのように愛するアイスを食べられるようになったので、二男は飛び上がって喜んだ。
「これでガリガリ君をたくさん食べられるね」
━━いや、たくさん食べたら、またお腹下すよ?
私の心配をよそに、昨日は実家でたくさんアイスを食べてご満悦だったそうだ。その食べっぷりには、一緒にいた中1長男も呆れ果てていた。
「すっかり元に戻ったね」
呆れていたものの、いつもの調子が戻ってきた二男の様子を見て、長男はどこか嬉しそうだった。
普段から、二男の食欲は凄まじい。下手すると、食べ盛りの長男よりも食べる時がある。20cmも背の高い長男よりも、もりもりと頬張って笑っている。
それなのに、二男は太らない。山盛りのご飯をおかわりしているにも関わらず、スリムなままだ。代謝が高いのだろうか。空気を吸うだけでも太る私からすると、二男が羨ましくて仕方がない。
そして、二男がご飯やおやつを食べている姿を見ると、思わず笑みがこぼれてしまう。どうやら次男には、特殊能力があるようだ。食べる姿から滲み出る幸せオーラで周りを包み込み、そこにいた人みんなをほっこりさせてしまう、不思議なパワー。
それとは別に、食べ物をめぐる二男の語彙力にも驚かされることがある。
あるとき、「時間割やってある?」って聞いたら、二男が「やってない」とアイスを食べながら言った。だから私が「ちゃんとやってね」と言ったら、なんて返事したと思う?
「アイスをちゃんと味わったら、やるよ」
そこは普通に「アイス食べたらやるよ」でいいと思うけど、あえて「味わう」を選ぶのがツボだった。小5の男子が日常で「味わう」という言葉を使うとは思えないのに、わが二男は食べる時だけは表現が豊かになる。舌足らずでたどたどしい言葉を話す時もあるけど、食べることを表現する時だけは、言葉の魔術師のようになる。
大好きな鶏の照り焼きを見て、「お肉がツヤツヤだね」と言ったり、スパイスの効いたカレーの香りを嗅いで、「まるで日本じゃないみたい」と言ったりする。お勉強は苦手なのに、食べ物のこととなると途端に語彙が増える。「海の宝石箱やー!」とはさすがに言わないけど、知っている言葉で一生懸命感動を伝えようとする姿勢が、私はたまらなく好きだ。結局のところかわいい。かわいい子どもが一生懸命に食リポをする姿を見たら、かわいいと言うしかないだろう。
胃腸風に苦しむ二男は可哀想だったけど、元気な今はやっぱりかわいい。
顔全体を使ってくしゃっと笑うその笑顔は、私の大切な宝物だ。
宝物は今日も、ガリガリ君にむしゃぶりついている。
