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何度目の「今度こそ」だろう

今度こそ、ネイルをこまめに塗りたいと思う。

ネイルは嫌いではない。むしろ好きだ。指先に色があるだけで、心が浮き足立つ。キーボードを打っているときに目に入る爪の様子がカラフルなだけで、気分が明るくなる。ほんの小さな面積が彩られているだけなのに、QOLは大きく上がる。

ただ、ネイルを塗る作業が面倒くさい。空気が入らないように、爪からはみ出さないように、色を均一に広げられるように。気を遣うことが多くて集中力が必要だ。塗ってからも乾くまで何も触れない。うっかり爪が何かにぶつかってネイルが歪むと、除光液でいちいち取って塗り直しになる。緊張の連続だ。集中力が続かない私からすると、苦行に次ぐ苦行である。

苦労の上に綺麗に塗りあがったネイルは、大切にしたくなる。なるべくネイルが欠けないよう、所作に気をつけている。爪に負担がかかるようなことはしない。しかし、日々の家事をやっていると、容赦なくネイルが禿げていく。それに耐えられなくなって除光液でネイルを落として自爪に戻ると、彩りがなくなって視界が寂しくなる。

ただ、寂しいからと言って、マニキュアを塗り直そうとはしない。気づくと、もう半年ぐらいネイルを塗っていないということはザラで、せっかく買ったマニキュアも全然減らない。

この繰り返しを、20代の頃からもう何回もやっている。それでも、爪を彩ることを諦めたくない。ネイルサロンに行けばいいという声もあるだろう。その声に一理あるのはわかっているけど、ワンカラーを塗るだけで満足する私からすると大げさだと思ってしまう。ネイルチップも考えたけど、選び方がわからないのと、好きなデザインが少ないせいで、こちらもいまだに手を出していない。結婚式の時につけてもらって以来である。

そうなると、たとえ面倒でも自分でマニキュアを塗って楽しむ方法に落ち着く。ただ、それがどうしても面倒くさくなってできないときもある。だから、続かない。

でも、今度こそ続けたいと思って、数日前にマニキュアを塗った。ドラマの見逃し配信を見ながら塗ってみたところ、なかなかよかった。わざわざネイルの時間を作っていた20代や30代とは訳が違う。ようやく、自分に合う方法が見つかったと思っている。

今度こそネイルを諦めない。
ツヤツヤした指先を眺めながら、誓った。

でもまた、やめてしまうかもしれない。
何度目の「今度こそ」で、ネイルを習慣にできるのだろう。

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