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ファンタジーをまとった愛の物語|創作大賞感想

波 香月さんの小説『¬ PERFECT World(パーフェクトワールド)』を読んだ。情景が思い浮かんで、登場人物の心理も細かく描写されている。相変わらず、その辺りの描写がお上手である。おかげでスルスル読めた。

この作品は、ファンタジーだけど愛を描いた物語だと感じた。

人は、出自や生い立ちで出会いや縁を制限してしまうことがある。この物語は、そんなものよりも大切なのは、本人たちの気持ちと意思の力だと言っているように読めた。

『¬ PERFECT World(パーフェクトワールド)』について、実はnoteに公開されている時にも読んだ。その当時と比べると、さらに愛情の側面が濃く描かれている。改稿してTALESに載せると聞いた時は、どんなふうになるか楽しみだった。その楽しみにしていた期待は、予想を上回る形になった。

第1章のルーシアの物語も好き。未来を感じさせるラストがとても良い。でも今回は第2章について触れたい。

第2章はナユリの物語。第1章では脇役だった彼女に、こんな運命が待ち受けているとは思いもよらなかった。幼い頃の酷な出来事を背負いながら生きているのに、幸せになる道はないのかと思いながら読んだ。でも、ナユリが自立を選んだ姿に頼もしさを覚えた。村の中ではか弱そうにしていたナユリには、実は自分の人生を切り開いていける強さがあった。一途で人生に真剣なナユリのことを、私は応援したくなった。

ナユリのラストも、これまた良かった。ニクいなぁと思わせる演出に、まんまとハマった。

『¬ PERFECT World(パーフェクトワールド)』は、ファンタジーをまとった愛の物語だった。

¬ PERFECT World(パーフェクトワールド) | 波 香月 -なみ かづき- @fair_hawk393 #TALES

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