かわいい。清い。尊い。【日記】
かわいい。
清い。
尊い。
そんな言葉が、今日は何度も思い浮かんだ。
今日も朝から出勤できなかった。
体が鉛のように重たくて、言うことをきかない。
それでも、昨日主治医に処方してもらった頓服薬を飲んだら、少し気持ちが落ち着いて前向きになった。そこで、一気に支度をして出勤した。
3日ぶりの職場の私の席。予想通り仕事が溜まっていた。見ただけでヘロヘロ。持ってみるとずっしり。あーあと思いながら、無理をしない程度の力で片付けていく。
途中、ボスに呼ばれたり、電話対応したりとバタつきながらも、何とかやろうとしたことを終えようとしていた。しかし、肝心の仕事を忘れていたことに気づく。時刻は終業5分前。でもこれは今日やらないと、たくさんの人を困らせてしまう。
残業するしかない。
有給とったくせに残業かと思うと、気持ちがさらにヘロヘロになる。でも、これは致し方ない。「やるべし!」と決意して、机に向かう。
口を尖らせながら、作業に没頭した。イヤだから口を尖らしているのではなく、集中すると口が勝手に尖ってしまうのが私のクセ。つまり、口の尖りは心が研ぎ澄まされている証拠なのだ。
作業が終わるころ、口周りに疲れを感じた。知らず知らずのうちに、口に力を入れていたらしい。もう、本当にヘロヘロだ。
終業時間から1時間オーバーして職場を出発し、家にいる中1長男にLINEを送る。
「遅くなったけどこれから帰ります」
すると、長男から返事が来た。
「了解。僕はこれから彼女に会いにいくよ」
あ、そうだった!
今日は、彼女と会う約束をしてた日だった。
やばい、邪魔しちゃったかな。
そう思った私は、それ以上LINEを送るのをやめた。お邪魔虫をするつもりはない。
家に帰ると、小5二男が1人でつまらなさそうにYouTubeを見ていた。
「にいに(長男のこと)、出かけちゃったもん」
兄がいないのが寂しいらしく、元気がない。
「早く帰ってこればいいのにね」
恋がわからない二男は、ただひたすら兄の帰りを待っている。しかし、彼女と会ってホワイトデーのプレゼント渡しただけで帰ってこれるかっていうの。その辺のことがよくわからない二男は、遊び相手としての長男を待ちわびていた。
約束の時間から1時間ほどして、長男が帰ってきた。ホワイトデーのプレゼントは受け取ってもらえただけでなく、誕生日が近い彼女にボンボンドロップシールを買ってあげていたことが判明した。彼女は飛び上がって喜んでくれたらしい。
その様子を長男から聞いた私は、思わずキャッキャとした気分になった。
かわいい。
清い。
尊い。
微笑ましい長男と彼女の話を聞いて満足した私は、夕食の準備を整えて並べた。二男は早く長男と話したそうにしている。ボンボンドロップシールなんて、どうでもいいらしい。
二男が女心を理解するのは、いつだろう。
とりあえず今は、愛嬌があってかわいいから、女心はまだわからなくてもいいか。
それにしても、やるな。長男。
相手のことを考えて行動できる人になっていたと思うと、感慨深いものがある。
やっぱり、うちの子たちは、かわいい。
清い。
尊い。
