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【50代、静かに変わっていくもの】――子どもが大きくなって、私の時間が少し戻ってきた

最近、ふと思うことがあります。

「あれ、今日は迎えに行かなくていいんだ。」

子どもたちが小さい頃は、一日が子ども中心で回っていました。

学校、スポーツクラブ、習い事、送迎。

時計を見ながら動き、誰かの予定に合わせることが、私の日常でした。

そんな毎日を当たり前のように過ごしてきたから、今の静けさが少し不思議です。

まだ完全に子どもたちが巣立ったわけではありません。

それでも、以前のように手をかける時間は、確実に少なくなってきました。

ふと気づくと、家の中に静かな時間が流れています。



昔は、「自分の時間が欲しい」と何度も思っていました。

一人でゆっくりご飯を食べたい。

好きな時間に出かけたい。

何も考えずにソファでゴロゴロしたい。

そんな小さな願いを、心のどこかにしまいながら暮らしていました。

だから、自分の時間が戻ってくる日を、楽しみにしていたはずでした。

でも、いざその時間が少しずつ戻ってくると、不思議なことに戸惑っている自分がいました。

「さて、私は何をしたらいいんだろう。」

そんな気持ちになるなんて、思ってもいませんでした。



最近、静かなリビングでソファに座る時間があります。

以前なら、子どもたちの声が聞こえたり、「お腹すいた」の一言で夕飯の準備を急いだりしていた時間。

今は、お気に入りのグラスに少しだけワインを注いで、「今日も一日お疲れさま」と、自分に声をかけるようになりました。

この時間は、何かを埋めるためではありません。

頑張り続けてきた私を、少しずつ元の場所へ戻してあげる時間です。



最初は、この静けさを「寂しさ」だと思っていました。

でも、本当に変わっていたのは時間ではなく、私の役割だったのです。

ここからは、50代になって気づいた「時間の向き先」について書いてみたいと思います。


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